物欲夫婦の野営記録

またしても前回の更新より間が空いてしまいました…。

約1ヶ月前の話になりますが、2016年3月12日(土)～13日(日)、御殿場市のやまぼうしオートキャンプ場に行ってきました。






この日は15号に所用があり、自宅を出られるのは早くても13時過ぎになります。

15号の帰宅までに41号が準備を済ませておき、すぐに出発したとしてもやまぼうしに到着するのは15時頃になるでしょう。

キャンプ場には朝8時に到着することを原則としている我々としては、通常であればその時間からキャンプに行くという選択肢はありません。

しかし今回は是が非でも行かなければならない理由があったのです。



それは、この男の渡航前ラストキャンプだったからです。

ニワカキャンパーとしてキャンプ界の一部にその名を馳せているKZさん。

この度、「にわか」という日本語を世界に広げるため、アメリカはロスアンジェルスに行くことになりました。
しかも、海外出張レベルではありません。
数年間は彼の地で「にわか」の普及に励むそうです。
「膠」ではなく「俄」です、念のため。


到着が夕方になろうと、我々がこのキャンプに行かない理由がありません。

何だかんだで14時頃に自宅を出発。

到着したのは16時頃。

皆さんへの挨拶もそこそこに、設営を始める前に真っ先にやらされたのがこちらです。








一番右の人から躍動感が微塵も感じられないのは、肋骨を絶賛負傷中だからです。




一仕事終えたところで、皆さんに手伝っていただきながら設営し、かんぱ～い♪



向かっている途中に383さん（以下、銀ちゃん)から
「ドムドムバーガーを買ってくるように」
というオーダーが入ったので、直前のコンビニで何となく形が似てそうなどら焼きを買ってきてやりました。

hanahanaさんからは
「テンティピのサファイアを買ってくるように」
というオーダーだったので、何となく形が似てそうなアポロを買ってきてやりました。


このメンバーは、用事があったため遅れて参加するメンバーに対して、容赦なく
「牛丼を買って来い」
という人たちなのです。
しかも、オレは吉野家、とか、オレはすき家以外食べない、とか、松屋のプレミアム牛めしこそ最高だ、とか好き勝手なことを言う連中なのです。
これくらいの適当さがないとうまく付き合っていくことは出来ません。


落ち着いたところで、redさんから素敵なお土産をいただきました♪


紅芋シュークリームです☆
芋好きの41号のために取っておいてくれたとのこと。
redさん、ありがとうございますm(__)m

redさんと初めてお会いしたのは2014年のカエルフェスタinC&Cの時でした。
あの時のキャンプも、とても思い出深いものです。
その年のパロインにも参加していただきましたが、一緒にキャンプをするのはその時以来なので、とても久しぶりです。
いくとくんとれんれんが大きくなっててビックリしました(^^)


久しぶりと言えば、シェイクさんファミリーとtokoさん＆nobuさんファミリーも久しぶりにご一緒させていただきます。


シェイクさんは昨年のパロインにもご参加いただきましたが、パロインではなかなかゆっくりお話しできませんでしたからね(^^;)
感覚的には「久しぶり」な感じです。
シェイクさんは今回のキャンプを取り仕切ってくださいました。

tokoさんに至っては、さらにその1年前のパロイン以来です。
その後、代々木のOUTDOOR DAY JAPANで偶然お会いしましたね。




さて、41号は焚き火に当たらせてもらいます。



15号はさっそく子供たちから
「15号さん、遊ぼう！」
とせがまれ、子供たちと遊んでいます。



男の子たちも元気に遊んでいます。






さて、このあたりで改めて、今回ご一緒させていいただく皆さんと、それぞれの幕をご紹介しましょう。



えっと、これは煙突が出てるからそうパパさん(以下、ロビちゃん）のテンティピ・ジルコン15。



こっちも煙突が出てるから、はるりくさん（以下、ガブさん)のテンティピ・オニキス9ですね。



こちらは煙突が出ていないのでKZさんのテンティピ・オニキス9でしょう。



う～ん、これはたぶん、シェイクさんのテンティピ・オニキス9ではないか、と。



これは置いてあるアイテムから判断するに、redさんのテンティピ・オニキス9でしょう。



これはけっこう自信があります。
tokoさん＆nobuさんファミリーのテンティピ・オニキス9ですね。



これはhanahanaさんのパビリオンですね。



やーい、やーい、仲間はずれ～！









…と、見せかけて、テンティピ・サファイア7！


今回のキャンプにどうしてもテンティピを持ってきたくて、とあるルートから購入したそうです。
我々も見たことのあるサファイア7に極めてよく似ています(笑)

なお、hanahanaさんはみんなから
「もはや勢いを超えて、ただのバカだね」
と言われていたことを付け加えておきます。
陰口ではなく、ご本人に対して面と向かって言っています。
今をときめくキャンパーにも容赦しません。




hanahanaさんがそこまでしてテンティピを持って来てくれたのです。
そうなると、我が家ももちろんテンティピ・サファイア9です。


インナーには、アライテントのエアライズ2のインナーを入れています。


アイテムはこんな感じ。


今回は持ってくる荷物をかなり抑えました。



そう、今回のコンセプトは「テンティピ村を作ろう！」なのです。
見事なまでにテンティピが並んでいるため、時々自分のテントを間違えそうになります。




そして、これだけテンティピが並べば、1つや2つくらい撮り忘れても何ら不思議ではありません。




yunaママさん（naotanさん）のテンティピ・ジルコン9
※yunaママさん（naotanさん）のレポより画像を拝借。



銀ちゃんのテンティピ・オニキス9
※yunaママさん（naotanさん）のレポより画像を拝借。


なお、共同リビングとして、ロビちゃんとガブさんがユルティニを提供してくれました。










…と、皆さんをご紹介していたらすっかり暗くなってしまいました。





これだけの組数なので、食事は各々でとります。

我が家は家を出る前に41号が作っておいたピリ辛胡麻みそ鍋です。


KZさん＆yukkyさんにいただいたシャトルシェフに入れて持ってきました。



この日は3月11日に近いということで、ユニフレームの「がんばろう!東北」シエラを持ってきました。


あの大災害から早くも5年が過ぎました。
しかし、未だに多くの方々が仮設住宅で暮らしていたり、生まれ育った街に戻れないという現状を聞きます。
まだまだ復興は終わっていないし、震災のことを忘れてはいけないのだと改めて思いますね。



食事を済ませたら、みんなでロビティーニ＆ガブティーニに集まります。

今日はあえて、照明を落とし気味にして、ムーディーな空間を演出します。





hanahanaさんは今回、奥様と10月に生まれたばかりの三女ちゃんも含めたフルメンバーで参加してくださいました♪
このメンバーの女性陣がどんな人たちなのか、どんな会話をするのか…今回、hanahanaさんの奥様は様子見だったと推測しています。
何と言いますか、あんな会話ばかりなんです(^^;)

もし嫌でなければ、これからも是非ご一緒していただき、徐々に本領を発揮していただければと思います(＾＾)




ノクターンは、hanahanaさんが持って来てくれたホタルイカを炙るのに最適な大きさと火力です。
このために作られたと言っても過言ではありません。
スノーピークを褒めてあげたいと思います。








ガブさんは程よく酔っ払っています。


程よく暗いため、今後のキャンプシーンとはどうあるべきか、キャンパーに対してどのような啓蒙をしていくべきか…について目を閉じて熟考していたら、うっかりイス寝してしまいました。
奥の人は加齢に伴う体力低下からくる眠気です。


その間に、こんな楽しげな写真を撮っていたようです。






もう１ヶ月も前の話なので、どんな話をしていたのかほとんど覚えていません。
ただ、ロビママさんのご出身は北なのか南なのかという話をしたことだけは覚えています。



最後に、KZへのはなむけにみんなで乾杯をしてお開きに。



















翌朝。




「ワン！ワン！」

どこかのワンちゃんの声で目を覚まします。
今回のメンバーはワンちゃんを飼っている人が多いので、特に驚くことはありません。


「ワン！ワン！ワン！」
けっこう近くにいるようですね。



「ワン！ワン！パン！パン！」
という声とともに、カリカリカリカリという音が聞こえました。


なんと、ロビちゃんちのチロルが
「いつまで寝てるのよ！早くアタシにパンをちょーだいよ！」
と起こしに来てくれました(笑)



チロルは自分の寝床を出て、似たようなテントの中から我が家を特定し、中に入ってきたのです。
もちろんテンティピの入口のファスナーは閉めてあったので、くぐって入ってきたんでしょうね。

これにはさすがにビックリしました(^^)
チロル、賢いね(^^)

そういえば、昨日はいつもよりあまりパンをあげなかったので、チロルは物足りなかったのでしょう。
さっそく15号がチロルにパンをあげます。





さて、外に出てみます。



おおっ！
昨日はほとんど見えませんでしたが、今朝はキレイに富士山が見えます♪
まぁ、見えたのは朝のうちだけですが。


気温はマイナス1℃。
3月中旬とは言え、富士山の麓ではまだ氷点下になるんですね。



朝食は、昨日の鍋の残りにうどんを入れて簡単に済ませます。


いつもどおりゴリゴリしてコーヒーを楽しみます。


以前は朝早く起きて、朝食の前にコーヒーを淹れていたのですが、最近はゆっくり寝すぎてしまうため、順番が入れ替わってしまっています。
だからと言って、キャンプ場で目覚ましを掛けるのもなんだかなぁ…。






そんなことを考えながら淹れたコーヒーをtokoさんに飲んでいただきます。


nobuさんにもコーヒーを淹れて差し上げます。


redさんにもコーヒーを淹れて差し上げます。


redさんの奥様と、シェイクさんの奥様：ノンさんにもコーヒーを淹れて差し上げます。

シェイクさんにもコーヒーを淹れて差し上げたはずですが、写真を撮り忘れました。


常連の皆さんにも淹れて差し上げますが、紹介はカップの写真(一部)で済ませます。






しばらく思い思いに過ごします。



ちょっとしたセクハラのように見えますが、はるくんもまんざらではない様子。
彼の将来に不安を感じずにはいられません。


たまたまやまぼうしに来ていたアックンが遊びに来てくれました。


アックンとはキャンプ場で偶然一緒になることが多いです。
決して我々がストーキングしているワケではないので、そのあたりはご安心ください。





一見、家族に見えますが、赤の他人の3人。

ポールポジションで、あるモノを待っているのです。




うっひょ～、来た来た！




hanahana亭の高級…いや、超高級しゃぶしゃぶを待っていたのです。



群がる庶民ども。



がっつく庶民ども。



せっかく再び顔を出してくれた富士山も目に入らないほど肉に夢中の庶民ども。


もちろん我々もいただきました。
ものすごく美味しかったです☆☆☆

hanahanaさん、ごちそうさまでしたm(__)m



KZさんには特別に、食後のコーヒーをネルドリップで淹れて差し上げます。


しゃぶしゃぶの後にコーヒーというのもいかがなものかと思いましたが、我々にはこんなことくらいしか出来ないので、何とぞご容赦ください。





続きまして、お米5kg争奪ジャンケン大会を開催します。



このお米は先日Camp Resort KAZUSAでグランピングをした時に、オーナーさんからいただいたものです。
全部で10kgもいただいたのですが、我が家には15号の実家で収穫したお米もあるので、なかなか消費しません。
そこで、半分の5kgを皆さんにご提供することにしました。


1家族1名に代表で出てもらい、物欲41号とジャンケンをしてもらいます。

勝ったのは銀ちゃんちの優真くん！


おめでとう！
たくさん食べて大きくなるんだよ(^^)





最後に、みんなからKZさんにささやかなプレゼントを。



ここにいる全員(子供除く)＋石川さんで寄せ書きをしたLAドジャースのTシャツです。

昨日からみんなにこっそり書いてもらっていました。
（石川さんにはその前の週に、ひだまりで書いてもらいました）


もちろん、米国人ウケするように、漢字で書いています。



それを着てもらって、KZさんからご挨拶をいただきます。


この時、みんなは
「泣け!泣け！」
と思っていましたが、気丈なKZさんは一粒たりとも涙をこぼしやがりませんでした。



おっと。
先ほど「ここにいる全員」と言いましたが、1人だけ書いていない人がいました。







奥様のyukkyさんです。

もちろん、最後に書いていただきます。


yukkyさんが書いてくれたのが、レポ冒頭の写真の言葉です。

シンプルな言葉ですが、ここには夫婦だけに分かる想いがあるのだと思います。



この後、みんなで集合写真を撮りましたが、名残惜しくてみんななかなか帰りません。











子供たちも同じ気持ちのようです。







しかし、時間とはときに残酷なもので、エンディングは確実に迫っています。



↑をイメージして初日に撮影したのが↓






redさんはこの後の予定があるので帰らねばなりません。

他の皆さんも、渋滞が始まる前に帰った方が賢明です。

名残惜しいですが、ある程度の時間で区切りをつけて解散としました。





当初は「テンティピ村を作ろう！」ということでシェイクさんが企画してくれた今回のキャンプ。

それがKZさんの渡米という想定していなかった要素が加わって、最後はKZさん壮行会キャンプのようになりました。


ご一緒していただいた皆さん、ありがとうございました(^^)/
我々の到着が遅かったことがいけないのですが、贅沢を言えば、久しぶりにご一緒した皆さんとはもっとたくさんお話ししたかったです。
また是非一緒にキャンプをしましょう！




そしてKZさん。

これだけ多くの人が、KZさんが日本を離れることを惜しむということは、それだけあなたがみんなに愛されていた証です。

先日居酒屋で
「なんでこんなに仲良くなっちゃんたんだろう」
と言っていた気持ち、よく分かります。

いい大人になってから、生きている人と別れることがこんなに辛いと思ったことはないかもしれません。

しばらく会えなくなることは寂しい限りですが、誰もあなたを忘れることはありません。

向こうでの役目をしっかり果たして、胸を張って戻ってきてください。

我々仲間は必ず待っていますから。









なお、そんなKZさんと約3週間後に再び一緒にキャンプをしたことを、この場を借りて予めお伝えいたします。