2016年02月20日
緊急開催!第6回オーシャンズ
2016年2月6日(土)~7日(日)、第6回オーシャンズキャンプが開催された。
既に秀逸な報告がなされており、伝えるべきことはそちらで十分網羅されているので、こちらでは特に伝える必要のないことを綴ろうと思う。

13時頃、バーニー・マックは訓練会場である第1オーシャンズパークに到着した。
さっそくメンバーが集まる一画を発見。
「よぅ、待たせたな」
そこには最近は見ていなかったが、馴染みのある金髪があった。
「おお、イアンじゃないか、こんなところでどうしたんだ?」

イアン・ポールターはイギリス出身の男。
普段はプロゴルファーとして世を忍んでいるが、実は極悪の詐欺師だ。
イアンは、自分がいることにもっと驚いて欲しかった様子だが、期待ほどのリアクションが出来ずに済まなかったな。
でも安心してほしい。
この後登場したマット・デイモンは、後ろに数歩飛び下がるほどビックリするのだから。

※ 今回のレポは物欲夫婦ブログ史上、過去最高レベルに内輪向けのトーンとなっており、分からない人にはさっぱり分からない内容となっていますので、こういったノリについて来ていただける方のみ続きをクリックしてください。
※ 実在する国・人物・店舗・千葉県とは一切関係がありません。
既に秀逸な報告がなされており、伝えるべきことはそちらで十分網羅されているので、こちらでは特に伝える必要のないことを綴ろうと思う。
13時頃、バーニー・マックは訓練会場である第1オーシャンズパークに到着した。
さっそくメンバーが集まる一画を発見。
「よぅ、待たせたな」
そこには最近は見ていなかったが、馴染みのある金髪があった。
「おお、イアンじゃないか、こんなところでどうしたんだ?」

イアン・ポールターはイギリス出身の男。
普段はプロゴルファーとして世を忍んでいるが、実は極悪の詐欺師だ。
イアンは、自分がいることにもっと驚いて欲しかった様子だが、期待ほどのリアクションが出来ずに済まなかったな。
でも安心してほしい。
この後登場したマット・デイモンは、後ろに数歩飛び下がるほどビックリするのだから。
※ 今回のレポは物欲夫婦ブログ史上、過去最高レベルに内輪向けのトーンとなっており、分からない人にはさっぱり分からない内容となっていますので、こういったノリについて来ていただける方のみ続きをクリックしてください。
※ 実在する国・人物・店舗・千葉県とは一切関係がありません。
もちろんイアンはオーシャンズのメンバーではない。
ただ、今回はどうしてもこの場に居なければならない理由があったのだ。
イアンのようにメンバーではないにも関わらず第1オーシャンズパークに来る者もいる一方で、今回は参加出来ないメンバーが普段より多い。
今回は緊急招集だったから止むを得なかった。
なぜ今回の訓練は急きょ開催されたのか?
なぜイアンは遠路はるばるイギリスから4時間もクルマを運転して駆けつけたのか?

ブラッド・ピットがオーシャンズ米国支部に配置転換となるからだ。
したがって、当面の間、国内のオーシャンズ訓練に参加出来なくなるのだ。
そりゃ、イアンも駆けつけるというものだ。
「やっぱりオレはパロインよりもブラッドだな」
イアンがそんなことを言っていた。
もちろんそれは、それだけブラッドとの絆が強いものであることを示すためのイアンなりの表現だ。
ああ、オマエのことはよく分かってる、分かってるさ。
ただ、もし今後パロインが開催されることがあっても、イアンは絶対に参加させない。
仮に枠が空いていたとしても、「申し訳ありません、定員に達しました」と、極めて事務的なメールで送りつけてやろうと思う。
おっと、話を戻そう。
ブラッドと出会った頃・・・
ヤツはゴルファーだった。

しかし、キャンプ…そしてキャンプギアの魅力に憑りつかれ、今では家族をおいてキャンプに出掛けることもしばしば。
着実に経験を積み重ね、今では「上の下」くらいのキャンパーになったと言えよう。
同時に、ニワカでもあるのだが。
そんなブラッドの前途を祝して、心に残る訓練を!
そんな思いが、バーニー・マックにブラッドのコスプレをさせた。

ボンボンの着いたニットキャップ、首からぶら下げたブラックダイヤモンドのヘッドライト、そして写真には写っていないがソレルのブーツ。
どれもブラッドがよく身に着けるものだ。
どこかの報告書に書いてあったが、決して目立ちたかったワケではない。
そんなバーニーのエスプリは、ブラッドには通用しなかった。
ヤツはブラックダイヤモンドをぶら下げていなかっただけでなく、普通のハットを被り、足元はサンダルだった。
悔しかったので、バーニーはその後ずっとこのカッコで過ごした。
ちなみに、ボンボン付きニットキャップはこの日のために購入したものだ。
初めてこの手の帽子を被ったが、被り心地はすこぶる良い。
案外クセになりそうだ。
一通り挨拶を済ませたら寝床を張ろう。

今日の寝床はモンベルのムーンライト1だ。
かなり以前から持っていて試し張りをしたことはあるのだが、実戦に投入するのは今日が初めてだ。
「月明りの下でも設営できるほど簡単」ということが名前の由来であるムーンライト。
設営はもちろん簡単だ。
取説なんか見る必要はない。
もっとも、義理の兄からもらったモノで、我々が手にした時点で取説はなかった。
けっこう年季が入ったものなので、シームは剥がれつつある。
そして、今夜から明日の朝にかけて雪が降るという予報が出ている。
そこで、念のためにタープを張った。

オーシャンズといえばもちろんこのイス。

しかし不覚にもバーニーはイスを忘れてしまった。
そこそこ長いことキャンプをやっているつもりだが、イスを忘れたのは初めてだろう。
仕方なく、途中でイスを購入してきた。

大富豪のエリオット・グールドのようにはいかないので、
「2,000円以上は絶対に出さない」
と決めたところ、その店内では選択肢がこれしかなかった。
880円だ。
1ショットの写真では分かりにくいが、子供用のイスだ。
座り心地はなかなか悪くない。
…悪くないのだが、長時間座っていると背もたれ部分のポールが背中に食い込んでくる。
さて、いつものフォーメーションに加わったところで、訓練開始!

今回の訓練にはテーマがあった。
「大きな敵に抗う自然愛好家たち」
オレたち自然を愛する者たちは、天気、動物などに依って活動が左右されることがある。
それに対して文句を言うつもりはない。
オレたちは自然の中で遊ばせてもらっているのだから。
戦うべき相手はそれらではない。
オレたちは、経済至上主義の人間たちが主導する活動や、その弊害として発生する酸性雨、放射能…など、大きな敵と戦わなければならない時がある。
(今回のブラッドの配置転換も、その一つかもしれない)
Naturalists Against the Big Ememy
この頭文字を取ったコードネームはNABEだ。
というわけで、今回は鍋をひたすら食べる訓練だ。
まずはイアンが
「猪肉持ってきたからさ、猪鍋を食わせるよ!」
「この猪肉、旨いんだぜ!」
と言ってクーラーから取り出した鹿肉がたっぷり入った鍋。

NABE-01:鹿鍋
イアン、がっかりすることはない。
とても旨かったさ。
旨ければ、鹿でも猪でも構わないのさ。
みんなで一通り食べたところで、再び鹿肉と、シャオポー・チンが持ってきた餃子を入れて鍋を作る。

NABE-02:水餃子入り鹿鍋
餃子がとってもいい仕事をしていた。
鍋だけではない。
スコット・カーンがチーズと玉子の燻製を振る舞ってくれた。


どちらもとても旨かった。
特に、燻製する前の段階における玉子の茹で具合が素晴らしかった。
どうにも認めにくいのだが、鶏肉を焼くのと燻製を作ることにおいて、オーシャンズの中でスコットの右に出るものはいない。
これはドン・チードルが用意して、みんなで焼いた餃子。

この時の事件についてはリリース済みの報告書に譲ろう。
スコットが自ら作ったという梅酒をいただこう。

梅酒はどんな飲み方でも合うが、スコットおススメのソーダ割りでいただく。

うん、良い味だ。
続いては、鶏ガラ白湯スープの鍋にしよう。

NABE-03:白湯スープ鍋
これはエディ・ジェイミソンが持って来てくれたスープだ。
これまでの醤油ベースのスープから鶏ガラに変わり、気分も一新だ。
これらの鍋は全て1つの鍋で作られている。
前の具材やスープがなくなる前に次の具材やスープを入れるので、色んな素材の旨味が出てくるのだ。
なお、エディは体調が優れなかったにも関わらず顔を出してくれた。
オーシャンズだからと言って無理して来る必要はない。
ただ、体調不良をおしてでも会いたい仲間がここにはいるのだ。
そんなオレたち…

オーシャンズ!
日が暮れてきた。
エディが帰るという。
冗談半分で「飲んで、そのまま泊まってしまえ」と言ってみるが、本当にしんどそうだ。
そういう時に無理させてはいけない。
エディ、駆けつけてくれてありがとう!

ところで、腹の調子が良くない時にコーヒーを飲んじゃ駄目だぜ。
コーヒーは刺激が強いからな。
冷え込んできたので、芋焼酎のお湯割りを飲もう。

ジョージ・クルーニーは以前、真冬でもウィスキーを飲んでいた。
「焼酎のお湯割りなんか飲めるか!」
と言っていた。
そんなジョージは今、隣で
「芋のお湯割り、サイコー!」
と言っている。
すっかりお湯割り派になったらしい。
スコットが持って来てくれたベーコンを厚切りにしてクルクルする。

鍋ももちろん旨いのだが、こういう肉の塊を直火で炙って食べるのはやはりキャンプの醍醐味だ。
そうそう、肉といえばピーナッツ国の焼肉事情について新たな情報を入手したので紹介しよう。
ピーナッツ国には「赤門」という焼肉屋があるらしい。
チェーン店ではあるものの、ピーナッツ国の中でも都心部(駅前にコンビニがあるレベル)にしか展開していない。
この赤門がとっても美味しいらしいのだ。
ピーナッツ国の高校生の夢は
「大人になったら都心にあるコンビニで買い物をし、赤門でフォアグラ(TOKIOでいう砂肝)を食べる」
だそうだ。
それを実現できた暁には、地元で凱旋パレードが催されるらしい。
もちろんピーナッツ国民の中では、叙々苑よりも赤門の方がハイクラスと認識されている。
そこまで美味しいということなら、是非一度は赤門で焼肉を食べてみたいと思う。
おっと…情報を一部訂正させてほしい。
正確にはピーナッツ国民は叙々苑の存在を知らない。
さて、鍋訓練はまだまだ続く。

NABE-04:海鮮鍋

NABE-05:坦々うどん鍋
ガラッと味が変わると、鍋を食べ続けても飽きないものだ。

NABE-06:カレーうどん鍋
坦々鍋の残りにレトルトのカレーを投入している。

NABE-07:カレー棒ラーメン鍋
棒ラーメンのスープと麺を投入している。
新しい鍋にはそれまでのスープや具材のエッセンスが残っていて、どんどん奥深さを増している。
一人一人の個性を尊重しながらも、助け合い、お互いの良さを引き出し、一つの集団になっている
まるでオレたち…

オーシャンズ!
訓練中もフォーメーションを崩すことはない。

この輪から離れるのはトイレに行くときだけだ。

年齢的な要因もあり、たいていは24時過ぎに訓練を終了するのだが、この日ばかりは違った。
ブラッドと語る時間を惜しむかのように、誰もが焚き火から離れようとしない。
かなりディープなディスカッションが行われた。
ケイシー・アフレックとともにウイスキー談義に花を咲かせていたアンディ・ガルシアはかなり酒が回っているらしく、隣にいたバーニーに、90年代半ばのマンチェスター・ユナイテッドがいかに素晴らしいチームだったかを熱く語っている。
やはり最も白熱したのは、少子高齢化と介護問題に関するディスカッションだ。
オーシャンズも例外ではない。
ドン・チードルは既に要介護者に片足を突っ込んでいる。

気付いたら午前3時のオプを回っていた。
ようやく訓練終了だ。
今日も過酷だった…。
ゆっくり休もう。
翌朝。

ほぼ9時だ。
ゆっくり休み過ぎてびっくりだ。
ちなみにムーンライト1は、1人で寝るには十分な広さだ。
ちょっと大きめの棺桶に入っている気分で、ある意味、落ち着く。
ただ、着替えるのは少々難儀する。
そういう面ではヒルバーグのアクトの方が1人用でも居住性は高い。
ちなみに、天候もあるのだろうが、インナー・フライともに結露は一切していなかった。
3シーズン用のテントということもあり、インナーとフライの間に距離があるので、通気性が良いことが挙げられよう。
また、これだけ小さいインナーにも関わらず結露しなかったのは意外だった。
これも通気性の良さの表れなのだろう。
まぁ真冬に使うものではないだろうが、この日は暖かかったこともあり、問題なく安眠できた。
さて、訓練会場に向かうと、大半のメンバーは既に起きていた。

一服したら、さっそく訓練開始だ。

NABE-08:〆の雑炊
青森の有名ご当地焼肉のたれ:源たれでパンチを利かせた雑炊を食べて目を覚まそう。
並行して、冷凍の五目チャーハンを炒める。

食後はみんなにコーヒーを淹れて差し上げよう。

しばらくはこんな感じでダラダラ過ごす。

さて、最後に重要な決議を行なわなればならない。
ブラッドの配置転換に伴い、後任としてイアンがオーシャンズに加入したいと言っているのだ。
イアンの人柄はよく分かっているが、オーシャンズは極秘任務を遂行する組織なので、そう簡単にメンバーを増やすわけにはいかない。
何しろ家族にも自分がオーシャンズであることを知られてはならないのだから。
ただ以前、ブラッドの妻から
「オーシャンズの日に14時とか早い時間に帰って来られると、こっちも準備があるから困るのよね」
なんていう話を聞いた気がする…バレているのだろうか?
とにかく、イアンがオーシャンズに相応しいかどうか、面接を行なうことにした。
「でさぁ、イアンはオーシャンズに入りたいワケ?」
「じゃあ、入隊動機を言ってみてよ」
「ホントに来る気あるの?っていうか、来れんの?さすがに毎回とは言わないけど、せめて2回に1回くらいは来ないと除名だよ」
バーニーによる高圧的な質問が飛ぶ。
もちろんこれは、イアンのメンタルタフネスを測るために意図的に行なっているのだ。
イアンは目をキョロキョロさせながらも、一つ一つの質問に答える。
結果、満場一致でオーシャンズへの加入が認められた。
イアン、おめでとう!
ただ、LINEグループに入れるかどうかは、別途審議が必要だ。
名残惜しいが、そろそろ片付けよう。
と言っても、大して片付けるものはない。
あっという間にイスだけ残して片付け終わった。

どの写真も同じような構図でつまらないだろうが、オーシャンズの基本隊形はこうなのだから仕方がない。
これも訓練の一環なのだ。
だってオレたち…

オーシャンズ!
ブラッドとは、密出国前にまた会う機会があるだろう。
だから、sayonaraは言わない。
ただ、イアンとブラッドはしばらく会えないだろう。
数年後、ブラッドが戻ってきた時、イアンは要介護者になっているかもしれない。
もしかしたらブラッドを正しく認識できるのはこれが最後かもしれない。
ブラッドよ、もしイアンがヤバくなったら飛んで来いよ!
そんなオレたち…

オーシャンズ!
ただ、今回はどうしてもこの場に居なければならない理由があったのだ。
イアンのようにメンバーではないにも関わらず第1オーシャンズパークに来る者もいる一方で、今回は参加出来ないメンバーが普段より多い。
今回は緊急招集だったから止むを得なかった。
なぜ今回の訓練は急きょ開催されたのか?
なぜイアンは遠路はるばるイギリスから4時間もクルマを運転して駆けつけたのか?
ブラッド・ピットがオーシャンズ米国支部に配置転換となるからだ。
したがって、当面の間、国内のオーシャンズ訓練に参加出来なくなるのだ。
そりゃ、イアンも駆けつけるというものだ。
「やっぱりオレはパロインよりもブラッドだな」
イアンがそんなことを言っていた。
もちろんそれは、それだけブラッドとの絆が強いものであることを示すためのイアンなりの表現だ。
ああ、オマエのことはよく分かってる、分かってるさ。
ただ、もし今後パロインが開催されることがあっても、イアンは絶対に参加させない。
仮に枠が空いていたとしても、「申し訳ありません、定員に達しました」と、極めて事務的なメールで送りつけてやろうと思う。
おっと、話を戻そう。
ブラッドと出会った頃・・・
ヤツはゴルファーだった。

しかし、キャンプ…そしてキャンプギアの魅力に憑りつかれ、今では家族をおいてキャンプに出掛けることもしばしば。
着実に経験を積み重ね、今では「上の下」くらいのキャンパーになったと言えよう。
同時に、ニワカでもあるのだが。
そんなブラッドの前途を祝して、心に残る訓練を!
そんな思いが、バーニー・マックにブラッドのコスプレをさせた。

ボンボンの着いたニットキャップ、首からぶら下げたブラックダイヤモンドのヘッドライト、そして写真には写っていないがソレルのブーツ。
どれもブラッドがよく身に着けるものだ。
どこかの報告書に書いてあったが、決して目立ちたかったワケではない。
そんなバーニーのエスプリは、ブラッドには通用しなかった。
ヤツはブラックダイヤモンドをぶら下げていなかっただけでなく、普通のハットを被り、足元はサンダルだった。
悔しかったので、バーニーはその後ずっとこのカッコで過ごした。
ちなみに、ボンボン付きニットキャップはこの日のために購入したものだ。
初めてこの手の帽子を被ったが、被り心地はすこぶる良い。
案外クセになりそうだ。
一通り挨拶を済ませたら寝床を張ろう。
今日の寝床はモンベルのムーンライト1だ。
かなり以前から持っていて試し張りをしたことはあるのだが、実戦に投入するのは今日が初めてだ。
「月明りの下でも設営できるほど簡単」ということが名前の由来であるムーンライト。
設営はもちろん簡単だ。
取説なんか見る必要はない。
もっとも、義理の兄からもらったモノで、我々が手にした時点で取説はなかった。
けっこう年季が入ったものなので、シームは剥がれつつある。
そして、今夜から明日の朝にかけて雪が降るという予報が出ている。
そこで、念のためにタープを張った。
オーシャンズといえばもちろんこのイス。
しかし不覚にもバーニーはイスを忘れてしまった。
そこそこ長いことキャンプをやっているつもりだが、イスを忘れたのは初めてだろう。
仕方なく、途中でイスを購入してきた。
大富豪のエリオット・グールドのようにはいかないので、
「2,000円以上は絶対に出さない」
と決めたところ、その店内では選択肢がこれしかなかった。
880円だ。
1ショットの写真では分かりにくいが、子供用のイスだ。
座り心地はなかなか悪くない。
…悪くないのだが、長時間座っていると背もたれ部分のポールが背中に食い込んでくる。
さて、いつものフォーメーションに加わったところで、訓練開始!
今回の訓練にはテーマがあった。
「大きな敵に抗う自然愛好家たち」
オレたち自然を愛する者たちは、天気、動物などに依って活動が左右されることがある。
それに対して文句を言うつもりはない。
オレたちは自然の中で遊ばせてもらっているのだから。
戦うべき相手はそれらではない。
オレたちは、経済至上主義の人間たちが主導する活動や、その弊害として発生する酸性雨、放射能…など、大きな敵と戦わなければならない時がある。
(今回のブラッドの配置転換も、その一つかもしれない)
Naturalists Against the Big Ememy
この頭文字を取ったコードネームはNABEだ。
というわけで、今回は鍋をひたすら食べる訓練だ。
まずはイアンが
「猪肉持ってきたからさ、猪鍋を食わせるよ!」
「この猪肉、旨いんだぜ!」
と言ってクーラーから取り出した鹿肉がたっぷり入った鍋。
NABE-01:鹿鍋
イアン、がっかりすることはない。
とても旨かったさ。
旨ければ、鹿でも猪でも構わないのさ。
みんなで一通り食べたところで、再び鹿肉と、シャオポー・チンが持ってきた餃子を入れて鍋を作る。
NABE-02:水餃子入り鹿鍋
餃子がとってもいい仕事をしていた。
鍋だけではない。
スコット・カーンがチーズと玉子の燻製を振る舞ってくれた。
どちらもとても旨かった。
特に、燻製する前の段階における玉子の茹で具合が素晴らしかった。
どうにも認めにくいのだが、鶏肉を焼くのと燻製を作ることにおいて、オーシャンズの中でスコットの右に出るものはいない。
これはドン・チードルが用意して、みんなで焼いた餃子。
この時の事件についてはリリース済みの報告書に譲ろう。
スコットが自ら作ったという梅酒をいただこう。
梅酒はどんな飲み方でも合うが、スコットおススメのソーダ割りでいただく。
うん、良い味だ。
続いては、鶏ガラ白湯スープの鍋にしよう。
NABE-03:白湯スープ鍋
これはエディ・ジェイミソンが持って来てくれたスープだ。
これまでの醤油ベースのスープから鶏ガラに変わり、気分も一新だ。
これらの鍋は全て1つの鍋で作られている。
前の具材やスープがなくなる前に次の具材やスープを入れるので、色んな素材の旨味が出てくるのだ。
なお、エディは体調が優れなかったにも関わらず顔を出してくれた。
オーシャンズだからと言って無理して来る必要はない。
ただ、体調不良をおしてでも会いたい仲間がここにはいるのだ。
そんなオレたち…

オーシャンズ!
日が暮れてきた。
エディが帰るという。
冗談半分で「飲んで、そのまま泊まってしまえ」と言ってみるが、本当にしんどそうだ。
そういう時に無理させてはいけない。
エディ、駆けつけてくれてありがとう!
ところで、腹の調子が良くない時にコーヒーを飲んじゃ駄目だぜ。
コーヒーは刺激が強いからな。
冷え込んできたので、芋焼酎のお湯割りを飲もう。
ジョージ・クルーニーは以前、真冬でもウィスキーを飲んでいた。
「焼酎のお湯割りなんか飲めるか!」
と言っていた。
そんなジョージは今、隣で
「芋のお湯割り、サイコー!」
と言っている。
すっかりお湯割り派になったらしい。
スコットが持って来てくれたベーコンを厚切りにしてクルクルする。
鍋ももちろん旨いのだが、こういう肉の塊を直火で炙って食べるのはやはりキャンプの醍醐味だ。
そうそう、肉といえばピーナッツ国の焼肉事情について新たな情報を入手したので紹介しよう。
ピーナッツ国には「赤門」という焼肉屋があるらしい。
チェーン店ではあるものの、ピーナッツ国の中でも都心部(駅前にコンビニがあるレベル)にしか展開していない。
この赤門がとっても美味しいらしいのだ。
ピーナッツ国の高校生の夢は
「大人になったら都心にあるコンビニで買い物をし、赤門でフォアグラ(TOKIOでいう砂肝)を食べる」
だそうだ。
それを実現できた暁には、地元で凱旋パレードが催されるらしい。
もちろんピーナッツ国民の中では、叙々苑よりも赤門の方がハイクラスと認識されている。
そこまで美味しいということなら、是非一度は赤門で焼肉を食べてみたいと思う。
おっと…情報を一部訂正させてほしい。
正確にはピーナッツ国民は叙々苑の存在を知らない。
さて、鍋訓練はまだまだ続く。
NABE-04:海鮮鍋
NABE-05:坦々うどん鍋
ガラッと味が変わると、鍋を食べ続けても飽きないものだ。
NABE-06:カレーうどん鍋
坦々鍋の残りにレトルトのカレーを投入している。
NABE-07:カレー棒ラーメン鍋
棒ラーメンのスープと麺を投入している。
新しい鍋にはそれまでのスープや具材のエッセンスが残っていて、どんどん奥深さを増している。
一人一人の個性を尊重しながらも、助け合い、お互いの良さを引き出し、一つの集団になっている
まるでオレたち…

オーシャンズ!
訓練中もフォーメーションを崩すことはない。
この輪から離れるのはトイレに行くときだけだ。
年齢的な要因もあり、たいていは24時過ぎに訓練を終了するのだが、この日ばかりは違った。
ブラッドと語る時間を惜しむかのように、誰もが焚き火から離れようとしない。
かなりディープなディスカッションが行われた。
ケイシー・アフレックとともにウイスキー談義に花を咲かせていたアンディ・ガルシアはかなり酒が回っているらしく、隣にいたバーニーに、90年代半ばのマンチェスター・ユナイテッドがいかに素晴らしいチームだったかを熱く語っている。
やはり最も白熱したのは、少子高齢化と介護問題に関するディスカッションだ。
オーシャンズも例外ではない。
ドン・チードルは既に要介護者に片足を突っ込んでいる。
気付いたら午前3時のオプを回っていた。
ようやく訓練終了だ。
今日も過酷だった…。
ゆっくり休もう。
翌朝。
ほぼ9時だ。
ゆっくり休み過ぎてびっくりだ。
ちなみにムーンライト1は、1人で寝るには十分な広さだ。
ちょっと大きめの棺桶に入っている気分で、ある意味、落ち着く。
ただ、着替えるのは少々難儀する。
そういう面ではヒルバーグのアクトの方が1人用でも居住性は高い。
ちなみに、天候もあるのだろうが、インナー・フライともに結露は一切していなかった。
3シーズン用のテントということもあり、インナーとフライの間に距離があるので、通気性が良いことが挙げられよう。
また、これだけ小さいインナーにも関わらず結露しなかったのは意外だった。
これも通気性の良さの表れなのだろう。
まぁ真冬に使うものではないだろうが、この日は暖かかったこともあり、問題なく安眠できた。
さて、訓練会場に向かうと、大半のメンバーは既に起きていた。
一服したら、さっそく訓練開始だ。
NABE-08:〆の雑炊
青森の有名ご当地焼肉のたれ:源たれでパンチを利かせた雑炊を食べて目を覚まそう。
並行して、冷凍の五目チャーハンを炒める。
食後はみんなにコーヒーを淹れて差し上げよう。
しばらくはこんな感じでダラダラ過ごす。
さて、最後に重要な決議を行なわなればならない。
ブラッドの配置転換に伴い、後任としてイアンがオーシャンズに加入したいと言っているのだ。
イアンの人柄はよく分かっているが、オーシャンズは極秘任務を遂行する組織なので、そう簡単にメンバーを増やすわけにはいかない。
何しろ家族にも自分がオーシャンズであることを知られてはならないのだから。
ただ以前、ブラッドの妻から
「オーシャンズの日に14時とか早い時間に帰って来られると、こっちも準備があるから困るのよね」
なんていう話を聞いた気がする…バレているのだろうか?
とにかく、イアンがオーシャンズに相応しいかどうか、面接を行なうことにした。
「でさぁ、イアンはオーシャンズに入りたいワケ?」
「じゃあ、入隊動機を言ってみてよ」
「ホントに来る気あるの?っていうか、来れんの?さすがに毎回とは言わないけど、せめて2回に1回くらいは来ないと除名だよ」
バーニーによる高圧的な質問が飛ぶ。
もちろんこれは、イアンのメンタルタフネスを測るために意図的に行なっているのだ。
イアンは目をキョロキョロさせながらも、一つ一つの質問に答える。
結果、満場一致でオーシャンズへの加入が認められた。
イアン、おめでとう!
ただ、LINEグループに入れるかどうかは、別途審議が必要だ。
名残惜しいが、そろそろ片付けよう。
と言っても、大して片付けるものはない。
あっという間にイスだけ残して片付け終わった。
どの写真も同じような構図でつまらないだろうが、オーシャンズの基本隊形はこうなのだから仕方がない。
これも訓練の一環なのだ。
だってオレたち…

オーシャンズ!
ブラッドとは、密出国前にまた会う機会があるだろう。
だから、sayonaraは言わない。
ただ、イアンとブラッドはしばらく会えないだろう。
数年後、ブラッドが戻ってきた時、イアンは要介護者になっているかもしれない。
もしかしたらブラッドを正しく認識できるのはこれが最後かもしれない。
ブラッドよ、もしイアンがヤバくなったら飛んで来いよ!
そんなオレたち…

オーシャンズ!
Posted by 物欲夫婦 at 14:06
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