2015年10月18日
物欲41号 ざっくり5千字インタビュー(2015年秋)
キャンプで楽しむ音楽の最前線をあなたに伝える「CAMPIN'&ROCKIN'ON JAPAN」
編集長のヒデカジキです。
概ね一年ぶりのご無沙汰です。
今日は1年ぶりに新曲をリリースする物欲夫婦の物欲41号さんに、新曲の制作過程や使用機材、エピソードなどを聞きに、都内某所にあるプライベートスタジオにお邪魔しました。
編集長のヒデカジキです。
概ね一年ぶりのご無沙汰です。
今日は1年ぶりに新曲をリリースする物欲夫婦の物欲41号さんに、新曲の制作過程や使用機材、エピソードなどを聞きに、都内某所にあるプライベートスタジオにお邪魔しました。
「初の海外レコーディングだったが気負うことはなかった」
CAMPIN'&ROCKIN'ON JAPAN(以下、C):ご無沙汰してます。
物欲41号(以下、物):おおっ、ヒデくん!久しぶりだな!昨年11月のNTSでのライブ(キャンプとも言う)以来だな。
元気にやってたか?
C:ええ、おかげさまで。物欲さんもお元気そうですね。
物:まぁな。でも毎年この時期は新曲の制作やプロモーションで忙しくってな。
C:今日はその新曲のお話をおうかがいに来ました。なんでも今回は物欲さんにとって初めての海外レコーディングだったそうですね。
物:あぁ、そうだ。まぁオレくらいになると海外レコーディングだからって特別に気負うことはないがな。
現地のアーティストにもガンガン注文を付けてやったぜ。
C:なるほど。海外レコーティングに至った経緯を聞かせてもらえますか?
物:今回の新曲に関して、オレの頭の中に壮大なイメージがあった。
それを実現するためにはそこら辺の歌い手では具現化できない。
全てのネットワークを駆使して最適なヴォーカリストを探している過程で、海外のエージェントにたどり着いた。
そのエージェントの仲介で、今回のヴォーカリストにオファーを出したんだ。
C:そのアーティストを日本に呼ぼうとは思わなかったんですか?
物:バカヤロウ!そんな考えをしてるからオマエはいつまで経っても二流雑誌の編集長止まりなんだよ!
こっちからお願いしているんだから、こっちから出向くのが礼儀だろうが!
C:それって、ただ物欲さんが海外に行きたかっただけじゃないんですか?
物:な、な、何を言っているんだヒデくんは…オレだって忙しい合間を縫ってだなぁ…
C:ところで海外ってどこだったんですか?ロスですかロンドンですか?
物:インドだ。
C:インド…ですか?じゃあヴォーカリストはインド人なんですか?
物:いや、エージェントがインド人であって、ヴォーカリストはインド在住の日本人だ。
C:へぇ~、すごいところから発掘しましたね。
物:ブツヨクリサーチをなめるな。
C:レコーディング当日のお話を聞かせていただけますか?
物:スタジオには15時頃に入ることになっていたが、余裕を持って自宅を出た。
そして、スタジオから30分くらいのところにある店でランチを摂った。
天丼は凄いボリュームだったぜ…しばらく天ぷらはいらないと思った。
C:ちょっと待ってください!海外ですよね?インドですよね?
物:世界で一番速い乗り物は総武快速だと思ってる連中が住むピーナッツの国で、しかもそこに住むインド人の家でレコーディングしたんだから立派な海外レコーディングだろが!
C:はぁ、そういう解釈ですか…真面目に聞くんじゃなかったと激しく後悔してます。
まぁとりあえず聴かせてもらますか?
本日リリース!
パロインのテーマ2015
作詞:物欲41号
作曲:物欲41号
【ヴォーカル&コーラス】
パロイン婦人会
withインド&ニワカ&猛獣&物欲夫婦
【アレンジ、全ての楽器の演奏、バランス取りなど音源化するまでの全ての作業】
物欲41号
「今回もオリジナルアレンジであることに疑いの余地はない」
物:どうだ?今回も素晴らしい曲だろう?
C:これって、まんまあの曲のパクリじゃないですか!
物:はぁ?パ~ク~リ~!?
相変わらずオマエの耳は腐ってるな!
誰がどう聴いたってオリジナルソングだろ!
C:確かに、曲そのものは「パロインのテーマ」なので、物欲さんのオリジナルだということは認めます。
ただ、アレンジは…このイントロを聴くと、どうしてもあのガールズバンドを思い浮かべずにいられないのですが…。
物:オレにはおまえの言っていることがさっぱり理解できない。
C:途中で思いっきり曲名をシャウトしてますよね?
物:ワタシ インドカラカエッテキタバカリ ニホンゴ ムズカシイネ
C:適当なことを言って誤魔化さないでください!
ところで、今回は女性ボーカルなんですね。これはどなたですか?
物:いや、それはエージェントとの契約によって明らかに出来ないことになっている。
C:そうですか…。今回は何故女性ボーカルを起用したんですか?
物:実は昨年の「パロインのテーマ2014」をリリースした直後から構想はあった。
ポワトリン(2013)、のパ(2014)と来たから、次回作は大人の女性に歌ってもらいたいな、と。
すると自然にイントロのギターが浮かんだんだ。
その勢いで、ラフアレンジはあっという間に出来たぜ。
C:あっという間に出来たもナニも、パクリじゃないですか。
物:そんなこと言ってると、オレのSPにパイルドライバーで刺されるぞ!
今回も、純然たるオリジナルアレンジだ!
C:まぁ、それはそれとして、なかなか良い感じのヴォーカルですね。
物:あぁ、さっきも言ったが今回はヴォーカリスト探しに苦労してな…だってみんな及び腰なんだもん…
C:あはは、そうなんですか?
物:さすがに女性はそう簡単に引き受けてくれなくてな…何とか頼み込んで引き受けてもらった。
C:そりゃインドにまで出向かなきゃですよね。ヴォーカルはダブル(同じヴォーカリストの歌を2回録って重ねる手法)で録ったんですか?
物:いや、これは2人のヴォーカリストがユニゾンで歌っている。
声質がよく似てるので、オレもミックスしててどっちがどっちだか分からなくなる時もあった(笑)
「キャンプ界のPUFFY」の誕生だ。
C:ところどころ男性のヴォーカルも入ってます。
物:今回はコーラスに多数のミュージシャンに参加してもらった。
もともとパロインのテーマは、のパから「We are the worldみたいな曲をスリーコードで作ってくれ」というとんでもないオーダーがきっかけだったからな。
We are the worldには遠く及ばないが、みんなで作った感じを出したくてな。
初めはみんな、おっかなびっくりだったが、ヘッドフォンを付けてマイクの前に立つと気分が盛り上がるらしく、最後の方はノリノリだったぜ。
「曲のエンディングにこそ全てが詰まっている」
C:歌詞も今までと少し変わってますね。
物:女性ヴォーカルでいこうと決めたので、どうせだったら歌詞にも女性の気持ちを表したいと思ってな。
いつも旦那ばかりがマニアックな機材を買って喜んでいるが、女性は女性なりの楽しみ方を模索しているんじゃないか?と仮定した。
その仮説のもと、今年は「ニュー田代フェス」など、新しい趣向のライブ(キャンプとも言う)を開催して検証したところ、その仮説は間違っていないと確信した。
C:曲のエンディングは完全にふざけてますよね?
物:100%本気だ。
エンディングにこそ、「2015」の真髄が詰まっていると思っている。
C:まぁ、確かにエンディング感は半端ないですが。
物:誰もがこれを聴けばフィナーレだと思うだろう。
「ある意味、開き直った」
C:今回のレコーディングは順調だったんですか?
物:ああ、昨年同様、歌入れは順調だった。
5時間くらいで全部のパートを録り終ったからな。
しかし、バッキングトラックを作るのは苦労したぜ。
C:また同期がズレたんですか?
物:今回はズレたとかそういうレベルの話ではなく、機能上そもそも同期できなかった。
実はシーケンサー…今はDAW(Digital Audio Workstation)と言った方がいいかな。
まぁとにかくソフトを入れ替えたのだが、新しいソフトにはMTCの機能が無くてな。
その場合、ハードディスクレコーダー(以下、HDR)と同期させるのためにはMIDIクロックを使うんだが、ソフト側はMIDIクロックの送信しかできず、HDR側はMIDIクロックを受信する機能がなかった。
それを知った時は目の前が真っ暗になった…。
C:今どきのDAWソフトならそのままハードディスクにレコーディングできるでしょう?
わざわざHDRを使う必要はなかったんじゃないですか?
物:今回は多くのヴォーカリストに参加してもらうことになっていたが、そのソフトはオーディオトラックが8トラックしかなくてな。
ギター、ベースを最低1トラックとしても、トラック数が足りない恐れがあった。
そこで思案に思案を重ねた結果、DAWソフトで作ったバッキングトラックをHDRに入れて、ヴォーカルとコーラスだけをHDRに録って、それをまたアナログでDAWに戻すというスキームを考えた。
ただ、同期がとれないので、波形を見ながら完全にアナログで、声とバッキングトラックのタイミングを合わせた。
これだけデジタルの環境で制作してて、そこをアナログで合わせるということに初めは抵抗があったが、そこはもう開き直った。
まぁ相当アタマを悩ませたが、我ながらいいアイディアだと思ったぜ。
C:・・・(やべぇ、聞かなきゃよかった…)
物:今回のギターはストラト1本で弾いた。
クリーントーンも当然ストラトだ。
中山加奈子といえばSGすなわちハムバッカーのイメージがあるが、タイトな感じにしたかったのでシングルコイルであるストラトをチョイスした。
まぁ、リアピックアップでキャンキャンさせてるけどな。
C:・・・(ほら、中山加奈子を意識してんじゃん)
物:アンプは前作同様、PODxtLIVEを使って、マーシャルのJCM800をシミュレートした。
あまりドライブさせず、コシのある音にしたつもりだ。
音作りに関しては、今回も試行錯誤したな。
もう少しハイを出してもいいと思ったが…
C:すみません、専門的な話はもう限界です!
読者は絶対についてきていません!
物:まぁ、そんなことだろうと思ったよ。
オレも一通り喋ったからもう満足だ。
C:今回もムービーの制作にこだわったんですか?
物:もちろん、自分なりにはこだわった。昨年のパロイン以降に対バン(グルキャンとも言う)した仲間にはなるべく登場してもらおうと思った。
ただ、歌詞とのリンクという意味では難しかったな。
最近は仲間うちでテントをシワシワに張るヤツはいないし、武井を炎上させるヤツもいないからな(笑)
C:今回はママさんたちの登場シーンが多いですね。
物:女性ヴォーカルということもあるしな。
ムービーの監修には15号にもずいぶん手伝ってもらった。
「次回作のイメージはない」
C:次も「パロインのテーマ」のリアレンジですか?
もう構想はあるんですか?
物:いや、次回作のイメージは全く浮かんでいない。
子供、大人の男性、大人の女性と一通りのパターンで制作したからな。
今回でやり切った感はある。
C:そう言えば昨年のインタビューで「全くの新曲を作るかも」っておっしゃっていましたよね?
仮タイトルまで決まっているとか。
物:ああ「目を閉じてポチっと」だな。
曲と詞は9割くらいできている。
今回同時にリリースしてもよかったんだけどな。
C:どうしてリリースしなかったんですか?
物:ヴォーカル候補がいるんだが、自分の歌声が全世界に発信されことを想像したら怖気づいたらしく
「すみません、やっぱり無理です」
と土下座して辞退してきたよ(笑)
C:じゃあお蔵入りですか?
物:いや、オレが思うに今はちょっとやる気になっているような気がするから、いつか日の目を見るかもしれない。約束は出来ないがな
C:ところでさっきからなんでケータイを握りしめてるんですか?
物:いや…だってNHKから連絡が来るかもしれないじゃないか。
C:なんでNHKから連絡が来るんですか?
物:年末に赤とか白とかなんとかってのがあるから…
C:来ねーよ!
おあとがよろしいようでm(__)m
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
というわけで、今年も作りました。
手伝ってくれた皆さん、本当にありがとうございましたm(__)m
皆さん頑張ってくれたので、とてもいい楽曲に仕上がりました☆
当日感想を聴かせていただけると嬉しいです(^^)
CAMPIN'&ROCKIN'ON JAPAN(以下、C):ご無沙汰してます。
物欲41号(以下、物):おおっ、ヒデくん!久しぶりだな!昨年11月のNTSでのライブ(キャンプとも言う)以来だな。
元気にやってたか?
C:ええ、おかげさまで。物欲さんもお元気そうですね。
物:まぁな。でも毎年この時期は新曲の制作やプロモーションで忙しくってな。
C:今日はその新曲のお話をおうかがいに来ました。なんでも今回は物欲さんにとって初めての海外レコーディングだったそうですね。
物:あぁ、そうだ。まぁオレくらいになると海外レコーディングだからって特別に気負うことはないがな。
現地のアーティストにもガンガン注文を付けてやったぜ。
C:なるほど。海外レコーティングに至った経緯を聞かせてもらえますか?
物:今回の新曲に関して、オレの頭の中に壮大なイメージがあった。
それを実現するためにはそこら辺の歌い手では具現化できない。
全てのネットワークを駆使して最適なヴォーカリストを探している過程で、海外のエージェントにたどり着いた。
そのエージェントの仲介で、今回のヴォーカリストにオファーを出したんだ。
C:そのアーティストを日本に呼ぼうとは思わなかったんですか?
物:バカヤロウ!そんな考えをしてるからオマエはいつまで経っても二流雑誌の編集長止まりなんだよ!
こっちからお願いしているんだから、こっちから出向くのが礼儀だろうが!
C:それって、ただ物欲さんが海外に行きたかっただけじゃないんですか?
物:な、な、何を言っているんだヒデくんは…オレだって忙しい合間を縫ってだなぁ…
C:ところで海外ってどこだったんですか?ロスですかロンドンですか?
物:インドだ。
C:インド…ですか?じゃあヴォーカリストはインド人なんですか?
物:いや、エージェントがインド人であって、ヴォーカリストはインド在住の日本人だ。
C:へぇ~、すごいところから発掘しましたね。
物:ブツヨクリサーチをなめるな。
C:レコーディング当日のお話を聞かせていただけますか?
物:スタジオには15時頃に入ることになっていたが、余裕を持って自宅を出た。
そして、スタジオから30分くらいのところにある店でランチを摂った。
天丼は凄いボリュームだったぜ…しばらく天ぷらはいらないと思った。
C:ちょっと待ってください!海外ですよね?インドですよね?
物:世界で一番速い乗り物は総武快速だと思ってる連中が住むピーナッツの国で、しかもそこに住むインド人の家でレコーディングしたんだから立派な海外レコーディングだろが!
C:はぁ、そういう解釈ですか…真面目に聞くんじゃなかったと激しく後悔してます。
まぁとりあえず聴かせてもらますか?
本日リリース!
パロインのテーマ2015
作詞:物欲41号
作曲:物欲41号
【ヴォーカル&コーラス】
パロイン婦人会
withインド&ニワカ&猛獣&物欲夫婦
【アレンジ、全ての楽器の演奏、バランス取りなど音源化するまでの全ての作業】
物欲41号
「今回もオリジナルアレンジであることに疑いの余地はない」
物:どうだ?今回も素晴らしい曲だろう?
C:これって、まんまあの曲のパクリじゃないですか!
物:はぁ?パ~ク~リ~!?
相変わらずオマエの耳は腐ってるな!
誰がどう聴いたってオリジナルソングだろ!
C:確かに、曲そのものは「パロインのテーマ」なので、物欲さんのオリジナルだということは認めます。
ただ、アレンジは…このイントロを聴くと、どうしてもあのガールズバンドを思い浮かべずにいられないのですが…。
物:オレにはおまえの言っていることがさっぱり理解できない。
C:途中で思いっきり曲名をシャウトしてますよね?
物:ワタシ インドカラカエッテキタバカリ ニホンゴ ムズカシイネ
C:適当なことを言って誤魔化さないでください!
ところで、今回は女性ボーカルなんですね。これはどなたですか?
物:いや、それはエージェントとの契約によって明らかに出来ないことになっている。
C:そうですか…。今回は何故女性ボーカルを起用したんですか?
物:実は昨年の「パロインのテーマ2014」をリリースした直後から構想はあった。
ポワトリン(2013)、のパ(2014)と来たから、次回作は大人の女性に歌ってもらいたいな、と。
すると自然にイントロのギターが浮かんだんだ。
その勢いで、ラフアレンジはあっという間に出来たぜ。
C:あっという間に出来たもナニも、パクリじゃないですか。
物:そんなこと言ってると、オレのSPにパイルドライバーで刺されるぞ!
今回も、純然たるオリジナルアレンジだ!
C:まぁ、それはそれとして、なかなか良い感じのヴォーカルですね。
物:あぁ、さっきも言ったが今回はヴォーカリスト探しに苦労してな…だってみんな及び腰なんだもん…
C:あはは、そうなんですか?
物:さすがに女性はそう簡単に引き受けてくれなくてな…何とか頼み込んで引き受けてもらった。
C:そりゃインドにまで出向かなきゃですよね。ヴォーカルはダブル(同じヴォーカリストの歌を2回録って重ねる手法)で録ったんですか?
物:いや、これは2人のヴォーカリストがユニゾンで歌っている。
声質がよく似てるので、オレもミックスしててどっちがどっちだか分からなくなる時もあった(笑)
「キャンプ界のPUFFY」の誕生だ。
C:ところどころ男性のヴォーカルも入ってます。
物:今回はコーラスに多数のミュージシャンに参加してもらった。
もともとパロインのテーマは、のパから「We are the worldみたいな曲をスリーコードで作ってくれ」というとんでもないオーダーがきっかけだったからな。
We are the worldには遠く及ばないが、みんなで作った感じを出したくてな。
初めはみんな、おっかなびっくりだったが、ヘッドフォンを付けてマイクの前に立つと気分が盛り上がるらしく、最後の方はノリノリだったぜ。
「曲のエンディングにこそ全てが詰まっている」
C:歌詞も今までと少し変わってますね。
物:女性ヴォーカルでいこうと決めたので、どうせだったら歌詞にも女性の気持ちを表したいと思ってな。
いつも旦那ばかりがマニアックな機材を買って喜んでいるが、女性は女性なりの楽しみ方を模索しているんじゃないか?と仮定した。
その仮説のもと、今年は「ニュー田代フェス」など、新しい趣向のライブ(キャンプとも言う)を開催して検証したところ、その仮説は間違っていないと確信した。
C:曲のエンディングは完全にふざけてますよね?
物:100%本気だ。
エンディングにこそ、「2015」の真髄が詰まっていると思っている。
C:まぁ、確かにエンディング感は半端ないですが。
物:誰もがこれを聴けばフィナーレだと思うだろう。
「ある意味、開き直った」
C:今回のレコーディングは順調だったんですか?
物:ああ、昨年同様、歌入れは順調だった。
5時間くらいで全部のパートを録り終ったからな。
しかし、バッキングトラックを作るのは苦労したぜ。
C:また同期がズレたんですか?
物:今回はズレたとかそういうレベルの話ではなく、機能上そもそも同期できなかった。
実はシーケンサー…今はDAW(Digital Audio Workstation)と言った方がいいかな。
まぁとにかくソフトを入れ替えたのだが、新しいソフトにはMTCの機能が無くてな。
その場合、ハードディスクレコーダー(以下、HDR)と同期させるのためにはMIDIクロックを使うんだが、ソフト側はMIDIクロックの送信しかできず、HDR側はMIDIクロックを受信する機能がなかった。
それを知った時は目の前が真っ暗になった…。
C:今どきのDAWソフトならそのままハードディスクにレコーディングできるでしょう?
わざわざHDRを使う必要はなかったんじゃないですか?
物:今回は多くのヴォーカリストに参加してもらうことになっていたが、そのソフトはオーディオトラックが8トラックしかなくてな。
ギター、ベースを最低1トラックとしても、トラック数が足りない恐れがあった。
そこで思案に思案を重ねた結果、DAWソフトで作ったバッキングトラックをHDRに入れて、ヴォーカルとコーラスだけをHDRに録って、それをまたアナログでDAWに戻すというスキームを考えた。
ただ、同期がとれないので、波形を見ながら完全にアナログで、声とバッキングトラックのタイミングを合わせた。
これだけデジタルの環境で制作してて、そこをアナログで合わせるということに初めは抵抗があったが、そこはもう開き直った。
まぁ相当アタマを悩ませたが、我ながらいいアイディアだと思ったぜ。
C:・・・(やべぇ、聞かなきゃよかった…)
物:今回のギターはストラト1本で弾いた。
クリーントーンも当然ストラトだ。
中山加奈子といえばSGすなわちハムバッカーのイメージがあるが、タイトな感じにしたかったのでシングルコイルであるストラトをチョイスした。
まぁ、リアピックアップでキャンキャンさせてるけどな。
C:・・・(ほら、中山加奈子を意識してんじゃん)
物:アンプは前作同様、PODxtLIVEを使って、マーシャルのJCM800をシミュレートした。
あまりドライブさせず、コシのある音にしたつもりだ。
音作りに関しては、今回も試行錯誤したな。
もう少しハイを出してもいいと思ったが…
C:すみません、専門的な話はもう限界です!
読者は絶対についてきていません!
物:まぁ、そんなことだろうと思ったよ。
オレも一通り喋ったからもう満足だ。
C:今回もムービーの制作にこだわったんですか?
物:もちろん、自分なりにはこだわった。昨年のパロイン以降に対バン(グルキャンとも言う)した仲間にはなるべく登場してもらおうと思った。
ただ、歌詞とのリンクという意味では難しかったな。
最近は仲間うちでテントをシワシワに張るヤツはいないし、武井を炎上させるヤツもいないからな(笑)
C:今回はママさんたちの登場シーンが多いですね。
物:女性ヴォーカルということもあるしな。
ムービーの監修には15号にもずいぶん手伝ってもらった。
「次回作のイメージはない」
C:次も「パロインのテーマ」のリアレンジですか?
もう構想はあるんですか?
物:いや、次回作のイメージは全く浮かんでいない。
子供、大人の男性、大人の女性と一通りのパターンで制作したからな。
今回でやり切った感はある。
C:そう言えば昨年のインタビューで「全くの新曲を作るかも」っておっしゃっていましたよね?
仮タイトルまで決まっているとか。
物:ああ「目を閉じてポチっと」だな。
曲と詞は9割くらいできている。
今回同時にリリースしてもよかったんだけどな。
C:どうしてリリースしなかったんですか?
物:ヴォーカル候補がいるんだが、自分の歌声が全世界に発信されことを想像したら怖気づいたらしく
「すみません、やっぱり無理です」
と土下座して辞退してきたよ(笑)
C:じゃあお蔵入りですか?
物:いや、オレが思うに今はちょっとやる気になっているような気がするから、いつか日の目を見るかもしれない。約束は出来ないがな
C:ところでさっきからなんでケータイを握りしめてるんですか?
物:いや…だってNHKから連絡が来るかもしれないじゃないか。
C:なんでNHKから連絡が来るんですか?
物:年末に赤とか白とかなんとかってのがあるから…
C:来ねーよ!
おあとがよろしいようでm(__)m
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
というわけで、今年も作りました。
手伝ってくれた皆さん、本当にありがとうございましたm(__)m
皆さん頑張ってくれたので、とてもいい楽曲に仕上がりました☆
当日感想を聴かせていただけると嬉しいです(^^)
タグ :パロイン
Posted by 物欲夫婦 at 20:53
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