2014年10月16日
山岳テント購入にあたって
先日、我々のブログは続けて記事をUPすると読まれないという仮説を立てたにも関わらず、まさかの怒涛のUPです。
あわよくば、今週中にもう1本書きます。
さて、8月の上高地・小梨平でのキャンプにて、コンパクトなキャンプに目覚めた我々。
※推定140L
バーナーなどはそれなりにコンパクトなものを所有していましたが、肝心のテントがありません。
なので、小梨平にはノルディスクのノルハイム3を持って行きました。
2人用のテントは、WILD-1オリジナルのツアードーム2とHILLEBERGのスタイカを所有していますが、雨予報だったということもあり、今回に関しては前室の大きいノルハイム3をチョイスしました。
さて、実際現地に行ってみたところ、383さん(以下、銀ちゃん)はMSRのエリクサー3、
オノボリさんはプロモンテのVL23と、自立型のテントを持ち込まれていました。
自立型はさっと設営できていいなぁ、と思いました。
前述の通り、我が家にはスタイカがあります。
山岳などの厳しい環境下で使用するにあたって、耐風性など性能面では全く問題ありません。
むしろ最強と言っていいかもしれません。
ただ、約3.8kgとけっこう重いのです。
また、HILLEBERGのテントは、いざという時に素早く撤収できるよう、収納ケースがゆったり作られています。
それはそれでありがたいのですが、裏を返せば嵩張るということです。
普段のオートキャンプなら懸念する要素ではありませんが、ザックに全ての荷物を詰めて行くバックパックキャンプにおいては嵩張ることは歓迎されません。
そうなると
「自立型で、軽くて、収納がコンパクトなテントが欲しいなぁ」
と考えることは、日本がブラジルにちんちんにやられるのと同じくらい必然です。
それから山岳テントの比較検討が始まりました。
あわよくば、今週中にもう1本書きます。
さて、8月の上高地・小梨平でのキャンプにて、コンパクトなキャンプに目覚めた我々。
※推定140L
バーナーなどはそれなりにコンパクトなものを所有していましたが、肝心のテントがありません。
なので、小梨平にはノルディスクのノルハイム3を持って行きました。
2人用のテントは、WILD-1オリジナルのツアードーム2とHILLEBERGのスタイカを所有していますが、雨予報だったということもあり、今回に関しては前室の大きいノルハイム3をチョイスしました。
さて、実際現地に行ってみたところ、383さん(以下、銀ちゃん)はMSRのエリクサー3、
オノボリさんはプロモンテのVL23と、自立型のテントを持ち込まれていました。
自立型はさっと設営できていいなぁ、と思いました。
前述の通り、我が家にはスタイカがあります。
山岳などの厳しい環境下で使用するにあたって、耐風性など性能面では全く問題ありません。
むしろ最強と言っていいかもしれません。
ただ、約3.8kgとけっこう重いのです。
また、HILLEBERGのテントは、いざという時に素早く撤収できるよう、収納ケースがゆったり作られています。
それはそれでありがたいのですが、裏を返せば嵩張るということです。
普段のオートキャンプなら懸念する要素ではありませんが、ザックに全ての荷物を詰めて行くバックパックキャンプにおいては嵩張ることは歓迎されません。
そうなると
「自立型で、軽くて、収納がコンパクトなテントが欲しいなぁ」
と考えることは、日本がブラジルにちんちんにやられるのと同じくらい必然です。
それから山岳テントの比較検討が始まりました。
我々が山岳テントを買うことなんて最初で最後だと思います。
海外幕も検討しましたが、やっぱり信頼性の高い国内メーカーで最高峰ブランド:アライから選ぼう、と。
ここから先はかなり悩みました。
アライの山岳テントは大きく分けて「エアライズ」「トレックライズ」「ドマドーム」があります。
≪エアライズ≫
3シーズンをベースにして、豊富なオプションを利用することで、4シーズンあらゆる状況の下で快適に過ごすことができるように設計されたコンパクトでシステマチックなテントです。
「エアライズ」は人が自分自身の力で移動する「人力移動」のためのコンパクトなテントです。
「人力移動」のために不必要な要素はすべて削ぎ落とされていますが、決してテントの居住性は損なわれていません。
そして何よりも、厳選された素材を使用することによって、こんなに軽量でコンパクトでありながら、強度や機能を維持していることがアクティブに活動する人にとって最大の快適さだといえるでしょう。
≪トレックライズ≫
テントの広いパネルに解放感のある大きな半月型の入り口を持った3シーズン用テントです。
≪ドマドーム≫
ライズシリーズとは異なるコンセプトで設計された新しいアライテントのテントです。
ソロやカップルで使うテントなのに、ツインルームというとても贅沢な設計のテントです。
クロスするフレームで作られた前室はこれまでとはまったく異なる居住空間となっています。
このフレームで作られた空間から日本古来の「土間」をイメージしてドマドームは名づけられました。
背が高くて開放感のあるテラス(土間)とメインコンパートメントで構成されています。
フライシートの開口部は1箇所だけですが、大きく開放することもできます。
※文章・画像ともにメーカーHPより転載。
まずは以下のモデルを候補としました。
☆エアライズ2(通常フライ/DXフライ)
☆エアライズ3(通常フライ/DXフライ)
☆トレックライズ2(通常フライ/DXフライ)
☆ドマドーム2
※エアライズとトレックライズについては、通常のフライ仕様と、より前室を広く確保するDXフライ仕様があります。
さて、今回我々が重視する要素は以下の通りです。
◆軽さ
これは言わずもがな。
持ち運ぶ時は軽い方がいいですからね。
◆収納サイズ
これも同じく、よりコンパクトになるにこしたことはありません。
◆適度なインナーサイズ
普段ならゆったりしているのを好む我が家ですが、その分重くなるし嵩張るので、適度なサイズを求めます。
◆適度な前室の広さ
と言いつつ、出入りの際に雨に濡れるのは15号が嫌がるので、多少は前室が広い方がいいです。
◆デザイン
やっぱり見た目も気に入ったものでないとね。
これらの要素を比較検討します。
◆軽さ/収納サイズ
これは数値で明確に比較できます。
というわけで、エアライズ2に軍配が上がります。
DXフライ仕様にすると、グンと重くなりますね。
◆適度なインナーサイズ
ULスタイルの場合、60Lクラスのザックに全ての荷物を詰めて行きます。
ということは、寝る時にはそのザックをインナーの中に入れなければなりません。
そうなると、ただでさえ41号が場所を取るので、エアライズ2やドマドーム2だとちょっと狭く感じるでしょう。
一方、エアライズ3だとインナーが少々広すぎます。
その点トレックライズ2は、エアライズ2より少しインナーが広く、我々にとってベストなサイズと思われます。
◆適度な前室の広さ
ドマドームの特徴的な前室は魅力的なんですけどねぇ。
本気でテン泊登山をする方ならまだしも、我々が寝る時にそこにザックを置くかというと、きっと置かないでしょう。
また、DXフライ仕様もいいなぁ、と思うワケです。
◆デザイン
これがまた悩みの種です。
エアライズ、トレックライズの通常フライは、グリーンもしくはオレンジなのですが、商品画像を見るとどうにも安っぽく見えてしまいます。
その辺のダサさがかえって機能重視の玄人っぽいのかもしれませんが…。
なお、実物を見たら思ったほど安っぽくなかったことは付け加えておきます。
一方、DXフライの色はオリーブ(サンドカラーっぽい)ので、カラーで選べば断然DXフライ仕様です。
ただ、エアライズ2の出入り口の形状は15号の受けがよくありません。
色々と検討に検討を重ねた結果、エアライズ2の通常フライ仕様か、トレックライズ2の通常フライ仕様のどちらかに絞りました。
DXフライは後からフライだけでも買えるので、まずは通常フライにしよう、と。
どちらか1つに絞り切れなかったのは、
・実際の利用シーンを考えると、トレックライズが我々のニーズに最も近いと思いつつ…
・アライと言えばやっぱりエアライズがフラッグシップモデルだよねぇ
という葛藤があったためです。
もう最後はお店で決めよう、と。
そして、WILD-1で20%還元セールが開催されていた9月某日。
鼻息荒く多摩-1に入っ…やだ、なにこれ?
入り口を入ってすぐ左に、見たことのないテントが展示されていました。
tent-mark Two-Door Domeというテントでした。
※店内で写真を撮るワケにいかないのでメーカーHPより拝借
最初に気になったのはカラーです。
落ち着きのあるグレー。
この色のテントは最近滅多に見かけません。
歳を重ねるにつれ、着る服はどんどん派手になっていく物欲41号ですが、幕類は枯れた色を選ぶ傾向があります。
我が家のヒルバーグは全てサンドカラーです。
サンドカラーのUL20と合わせてもしっくりきそうなロマンスグレーが目をひきました。
これは見過ごせません。
直ちに調査に入ります。
まずはインナーをチェック。
数値ではなく体感では、広くもなく狭くもなく、ちょうどいい感じの広さです。
その後、数値を調べたところ、奥行130cm×幅210cm×高さ105cmと、エアライズ2と全く同じです。
な~んだ、サイズ的にはエアライズ2でもよかったのね。
このTwo-Door Domeの特徴は、その名が示す通り、ドアが2ヶ所あるところです。
ドアが2つあるだけならそんなに珍しくありません。
ただ、このTwo-Door Domeは長辺側、短辺側のそれぞれにドアがあるため環境に応じて使い分けられるのです。
また前室も2ヶ所確保されています。
※メーカーHPより拝借
我々はどちらかというと長辺にドアがある方が使いやすいです。
ちなみにエアライズは短辺、トレックライズは長辺にドアがあり、そこも悩んだポイントでした。
さらに、ドアの開け方も重要です。
これを文章で説明するのは難しいのですが、ドアが汚れやすい開き方と、汚れにくい開き方があります。
Two-Door Domeは汚れにくい開き方です。
また、インナーの中にライトを吊るせるフックがあります。
さすが日本企業の企画!
こういう細かい気の利かせ方は好きです。
インナーはヒルバーグと同じく吊り下げ式なので、設営/撤収が簡単です。
(アライはインナーにフライを被せるタイプ)
さらには、ポールを通すスリーブもヒルバーグと同じく、片方がポケットになっています。
※メーカーHPより拝借。小さくてすみません。
したがって、設営の際はポールをフライのスリーブにガンガン突っ込んでいくだけなので楽です。
(アライはポールの両端をインナーにフッキングさせるタイプ)
次に重さ。
2,010gと、エアライズ2通常フライ仕様よりも約500g重いです。
ここはけっこうな差ですが、ペットボトル1本分と思えば何とか許容範囲かな。
ちなみにエアライズ3(通常フライ)、トレックライズ2(DXフライ)より少し軽いくらいです。
絶対値で見れば十分軽いでしょう。
続いて素材。
まずはフライから。
Two-Door Domeは30DリップストップポリエステルPUコーティング。
エアライズは30DリップストップナイロンPUコーティング。
ポリエステルとナイロンの違いはありますが、生地の密度やリップストップである点は同じです。
まぁ軽さを重視しているだけあってペラペラですけどね。
ボトムはどうでしょう?
Two-Door Domeは40DリップストップポリエステルPUコーティング。
エアライズは40DナイロンタフタPUコーティング。
こちらもポリエステルとナイロンの違いのみです。
次にポール。
Two-Door DomeはDAC社製の"Pressfit"φ9.0mm
エアライズは『エアハーキュリーフレーム』(韓国ユナン社製)φ8.88mm(エアライズ3はφ9.4mm)。
Two-Door Domeの方がわずかに太いです。
その分重いのかもしれませんが、しっかりしているなら安心です。
(裏を返せば、アライのポールは細くて軽くて強いということなのでしょう、素晴らしい!)
正しいかどうかは分かりませんが、勝手な推測ではTwo-Door Domeはエアライズ2をターゲットにして開発された商品なのではないでしょうか。
それくらい、スペックがよく似ています。
あ、価格については我々は一切気にしていませんが、エアライズ2の通常フライ仕様が44,000円に対して、Two-Door Domeは25,000円です。
まぁこの程度の差は、我々にとっては目くそ鼻くそです。
Two-Door Dome…
なるほど、なかなかよく出来たテントじゃないか。
価格については一切気にしていないが、コストパフォーマンスが高いじゃないか。
価格については一切気にしていないが、浮いたお金で他のモノが買えるじゃないか。
でも我々は山岳テントの雄、アライのテントを買いに来たので、まだ決断はしません。
ここは一旦通り過ぎ、アライのテントを見に行きます。
多摩-1には我々が検討しているラインナップが全て揃っていました。
もちろんそれは嬉しいのですが、選択肢が減りません。
アライのスペックは既に十分頭に入っているので、手に取って軽さを実感する程度の確認作業です。
物欲41号は悩みすぎて、額から汗が滴り落ちてきます。
物欲15号は「好きな方にすれば?」と半ば呆れ顔です。
物欲15号は「アライが欲しいんでしょ?」と言います。
確かにアライというブランドには惹かれますが、我々は実用性重視というのが基本スタンスです。
スペック面で大差なく、また使い勝手はTwo-Door Domeの方が好みで、しかもカラーは間違いなくTwo-Door Domeの方が好みです。
価格については一切気にしていませんが…
悩みに悩んだ結果、
Two-Door Domeに決めました!
アライに未練がないと言えば嘘になりますが、もし初めにアライを使ったらそれで満足してしまい、今後Two-Door Domeを使うことはないでしょう。
逆に、Two-Door Domeを使ってみて、もし気に入らない点が見つかれば、その時はアライを買えばいいと考えました。
もちろん、Two-Door Domeに満足できればそれにこしたことはありません。
一般的には
「失敗しないようにアライを買う」
というのが賢明な判断だと思われます。
ただ、リスクを冒してでもチャレンジをしたくなるだけの魅力がTwo-Door Domeにはあったということです。
あ、今回のテント選びで考慮すべき重要なファクターをお伝えし忘れました。
我々は、テントを背負って登山をする予定は全くありません。
ただ、ザック1つでキャンプに行ってみたいだけの、なんちゃってULキャンパーです。
したがって、当面の目標は、都立若洲公園キャンプ場でのなんちゃってULキャンプです。
(その予定すらまだ確定していません)
まだ実戦デビューはしていないので、近いうちに使ってみたいと思います♪
実際に使ってみたら、またレポートしたいと思います。
タグ :Two-Door Dome
Posted by 物欲夫婦 at 23:25
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