物欲夫婦の野営記録

2013年10月12日(土)～13日(日)に、山梨県笛吹市にある黒坂オートキャンプ場に行ってきました。



10月12日と言えば、物欲41号が敬愛してやまないバンド：バービーボーイズのギタリストであり、バービーの楽曲の九分九厘を手掛けるコンポーザーのイマサ（いまみちともたか）氏の誕生日です。

イマサがギタリスト、いやミュージシャンとして如何に素晴らしいセンスと技術を持っているかについて、余すことなく皆さんにお伝えしたいところですが、イマサについて書き出すと止まらなくなるので、この続きは月末にゆめ牧で語り倒すとして、今日のところは渋々キャンプレポを書き始めます。




世間一般的には3連休でしたが、土日のみの1泊2日で行ってきました。
グルキャンなら話は別ですが、今回のキャンプも夫婦2人だけなので、ただのんびり過ごすだけなら1泊2日で十分だからです。

カレンダーに惑わされない。
これぞ大人の余裕ってヤツです。



さて、今回のキャンプの行き先ですが、当初は道志のキャンプ場にしようかと考えていました。
久しぶりにホームとも言えるNTSのEサイトあたりで…と問い合わせたところ、既に予約が入っているとのことでした。
最近はPRをしている本人たちが使えなくなってしまっています。

そこで、他のキャンプ場を検討しました。
真っ先に候補に挙がったのは、しろいだいらだったのですが、先日下見をしたことで十分行った気になってしまったので、今回は見送りました。
ただ、いいキャンプ場だと思うので、来シーズンこそちゃんとキャンプをしてみようと思います。
（しろいだいらは冬季はクローズになります)


しろいだいらを見送ったことに伴い、今回は道志以外のキャンプ場で検討しました。
我が家からさほど遠くなく、それなりに早い時間から入れて、静かでノンビリできそうなところ、という観点でリサーチした結果、この黒坂オートキャンプ場が候補に挙がりました。
こちらは、キャンプ場から夜景が見えるということで、以前から気になっていたということもあります。

通常は13時チェックインですが、事前に問い合わせたところ、土曜日は10時から入れるとのこと。
現地8時着が基本の我が家としては少々遅いですが、一般的には早い方でしょう。
今回はこちらのキャンプ場に決めました。



順調なら我が家から2時間もあれば到着すると思われるので、余裕を持って9:30過ぎに現地に着くとしても、7:30頃に自宅を出れば間に合います。
ただ、この日は3連休の初日なので、中央道・小仏トンネル付近で渋滞することが容易に予想されます。

そこでかなり余裕を持って出発することにしました。



早く出たおかげで渋滞の影響をほとんど受けず、甲府南ICに7時過ぎに到着。
キャンプ場に入れるまで、あと3時間近くあります。
さぁどうしよう。
近くに寄り道できそうな場所がないかネットで検索します。


すると、ICを中心に見ればキャンプ場とは逆方向になりますが、比較的近くにイオン系のTHE BIGというスーパーがあり、7時から営業しているとのこと。
THE BIGと言えば、9月に那須でキャンプをした時に買い物をしたスーパーです。
ICからクルマで10分くらい走って到着。



早朝だというのにそこそこお客さんがいます。
そして、早朝だというのに商品が充実しています。
お惣菜コーナーにも既に多くの商品が並んでいます。
規模もそこそこ立派ですが、時間は有り余っているので、全ての列を隈なく見て回ります。

今回のキャンプで必要な食材は全て持参していたにも関わらず、何故か買い物をしてしまいました。


「今度この辺にキャンプに来る時は、当日朝にここで買い物をすればいいね！」
と早朝から営業のスーパーに夫婦そろってテンションが上がりました↑
もしかしたら今回のキャンプのクライマックスはここかもしれません。


まだ時間はありますが、他にやることもないのでキャンプ場に向かいます。


キャンプ場まであと5分くらいかという場所に農産物直売所がありました。
お店の前には10名以上のお客さんが並んでいます。


どうやら9時開店らしく、あと5分もすれば開店しそうなので、寄ってみることにしました。

開店と同時に地元のおじちゃん・おばちゃんたちが我先にと中に入ります。
お目当ては地元の農家で獲れた野菜のようです。
やはり新鮮で安全な野菜なのでしょうね。
我々はこちらでぶどうを買いました。

なお隣にはスーパーと洋服屋さんがあります。

こちらは10時開店のようです。


一通り見て回ったところで、キャンプ場に行きました。


到着したのは9:30少し前。
念のため、管理人さんにお電話をし、
「少し早く着いてしまったので10時まで待たせていただきますが、受付はキャンプ場の管理棟でよろしいんですよね？」
と確認します。
早く入れてもらえるかもという淡い期待を抱いていたことは否定できません。

すると
「受付は10時からですのでもう少しお待ちください」
との至極真っ当な回答をいただきました。

待っている間にキャンプ場内をフラフラし、良さげなサイトの目星をつけます。
そこそこ広く、日当たりがいいサイトをいくつかピックアップしたところで管理棟のあたりに戻りました。


9:40頃には続々とお客さんが集まってきました。
同じく、管理人さんもお見えになり、受付の準備を始められました。


9:50頃から受付スタート。
管理棟近くのサイトと思われる場所で受付を行ないます。

我々はいくつかのサイトの中から選ばせていただけるようです。
赤い丸がついたサイトがキャンプ場から提示された候補です。

※クリックすると珍しく拡大します。

この中から、好きなところを選んでいいとのことで、第1キャンプ場の16･17サイトを使わせていただくことにしました。
先ほど目星をつけていたサイトの1つです。
こちらは以前は個別のサイトでしたが、今は2つで1サイト扱いにしているそうです。


それでも広々というほどではありませんが…。


さっそく設営を開始します。

今回のテントはビッグアグネスのワイオミングトレイル2キャンプ、タープはMSRのZingです。
何故かZingはいつもアルファベットで書いてしまいます。

スペースを有効に活用し、かつ効率的な動線にするにはどのようにレイアウトがいいか悩んでいたところ、15号が
「小川張りにしたら？」
とアドバイスをくれました。


というわけで、こんな感じで張りました。


正面から見るとこんな感じです。


タープとテントの前後の調整など、今回は珍しく時間がかかりましたが、苦労した分、なかなかいい感じで張れました♪
Zingが美しい曲線を描いています。


今回、ワイオミングの前室をお座敷スタイルにしました。


なお、これは撮影用の寝姿です。
しばらくした後のリアルな寝姿の掲載については自粛させていただきます。



設営が終わったらさっそくかんぱ～い♪


ふみぽん会のメンバー（ふみぽんさん、i:naさん、まさ＆あつさん）がそれぞれのキャンプ場で同じビールで乾杯していたことに、運命の赤い糸の存在を感じずにはいられません。
（i:naさんとまさ＆あつさんは一緒にキャンプをされていましたが）


しばらくボーっとしていましたが、そろそろお昼の時間になりました。
10時チェックインなので、あっという間にランチの時間になります。



今日のランチは15号の兄からのお土産、果実王国岡山の白桃・ピオーネカレーです。



ここ山梨県笛吹市は桃やぶどうの一大産地となっており、近くにはフルーツ街道という道路もあります。
キャンプの時に桃狩りやぶどう狩りや楽しまれる方も多くいらっしゃいます。
有名なワイナリーもあり、自他ともに認める日本を代表するフルーツ王国です。

そして、我々はキャンプに行った土地に対するリスペクトの気持ちを忘れません。

では何故、今日はライバルとも言える岡山産のカレーなのか？
あえて岡山産のフルーツが入ったカレーを食すin山梨というアンチテーゼなのか？

いいえ、カレーの賞味期限が迫っていたからに他なりません。



というわけで、ご飯を炊いて、湯煎したカレーをかけたら完成！

一応、ヨーグルトドリンクも添えてあります。

皮付きピオーネが入っているとのことで、食べるまではどんな味なのか少々不安でしたが、普通に美味しかったです。



食後は場内の散策に向かいます。
こちらのキャンプ場は第1キャンプ場、第2キャンプ場があってけっこう広いので、いい散歩になります。

第1キャンプ場は木々に囲まれ、プライベート感があるので道志のキャンプ場に似た雰囲気です。
1つ1つのサイトはあまり広くありません。
それでも、中にはグルキャンが出来そうな広いスペースがあります。



まずは第1キャンプ場にある管理棟。


前述のとおり、受付は外で行なわれていたこともあり、我々の滞在中にこの管理棟が開くことはありませんでした。
とは言っても管理人さんが不在なのではなく、受付場所にいらっしゃいました。

管理棟の隣には生ゴミと灰を捨てられる場所があります。

生ゴミを捨てられるのは助かりますね。

管理棟近くのトイレです。


男女別に分かれており、個室は和式水洗です。
そして、少なくとも男性用の個室は極めて狭いです。
そうげんパパさんからお話を伺っていましたが、下足を脱いでスリッパに履き替える方式になっており、清潔に保とうとする管理人さんの高い意識が窺えます。
ただ、ソラオト基準的にはギリギリかもしれません。
なお、男性の小用はアウトドアなので、見せたくないし見たくもないと思いますが、周囲からシースルーになっています。
つまりは、ほぼ立ちションということです。


トイレの隣にはシャワールームがあります。

もちろん、我々は使っていません。


管理棟近くの流しです。


お湯は出ませんが、こちらも清潔に保たれています。



第1キャンプ場のもう１つのトイレです。

こちらは和式の簡易水洗です。
こちらも土足禁止スタイルです。


そのトイレの隣にある流しです。

特に説明することはありません。


続いて第2キャンプ場に向かいます。
車道を通って行くルートもありますが、第1キャンプ場内を通っても行けます。

なお、散策しながら焚き火用の木々を拾っていたのですが、拾い過ぎて持ち切れなくなってきました。
一旦我々のサイトに戻って置いて来なければなりませんが、来た道を戻るのはけっこう面倒です。

そこで、15号が斜面を登って置いてきました。
これならほぼ直線距離で戻れます。




こちらは第2キャンプ場です。


我々が行った時は既に多くのお客さんがいらっしゃったのでサイトの写真は撮りませんでしたが、第2キャンプ場は第1キャンプ場に比べて少し開放感があります。

第2キャンプ場のトイレです。

こちらは洋式と和式があります。
また、男女別、土足禁止というコンセプトは第1キャンプ場と同じです。
ここならソラオト基準でもクリアだと思います☆


第2キャンプ場の流しです。



後から作られたので当然と言えば当然ですが、第1キャンプ場に比べて設備がキレイです。
故に、ファミリーのお客さんに人気があるようで、けっこう混んでいました。


第2キャンプ場の近くからはこのように甲府盆地が一望できます。





一通り場内散策を終えたところで、自分たちのサイトに戻ります。

夕方になり気温が下がってきたので、芋焼酎のお湯割りを飲みます。



そして、イスでウトウトします。




ぼちぼち夕食の支度を始めます。


今夜はタイカレーイエローをナンでいただきます。


安心と信頼のMUJIブランドです。

まずナンの材料を混ぜます。
そして、物欲夫婦史上初、キャンプde発酵です。



発酵させている間にルーを作ります。



発酵したナンの生地を伸ばし、フライパンで焼きます。



出来上がりはこちら。

一応、サラダとヨーグルトドリンクも添えてあります。


フライパンサイズのナンが4枚だったので足りるかなぁ、と思ったのですが、カレーがけっこうな量だったので、十分お腹いっぱいになりました。
カレーの方も、スパイスの辛さとココナッツの甘さが程よいバランスで美味しかったです♪


MUJIのカレーとナンなのでイチから作るよりも断然お手軽ですが、それでもそこそこ手間が掛かります。
では何故、今回このメニューをチョイスしたのか？
ゆくゆくはキャンプでパンを焼いてみたいので、そのステップとして発酵という作業をしてみたかったのか？

いいえ、カレーの賞味期限が迫っていたからに他ありません。




夕食後はさっさと洗い物をして焚き火を楽しむところですが、今日はその前にやりたいことがありました。

甲府盆地の夜景を見に行くことです。

一部のサイトを除いてサイトから夜景を見ることは出来ないので、カメラと三脚を持って移動します。

第1キャンプ場と第2キャンプ場の間あたりからが最もキレイに見えるのではないでしょうか。



普段我々が行くキャンプ場から街の灯りが見えることはないので、とっても新鮮でした。



しばらく夜景を堪能した後は、サイトに戻って焚き火を楽しみます。



一応、前回の朝霧ジャンボリーで受付時にSPカード提示でもらった薪を持って行ったのですが、それはほとんど使わず、15号が拾った薪で十分楽しめました。
なお、新潟のキャンプ場にて、カメラのSDカード提示でサイト料金が割引になると死ぬほど恥ずかしい勘違いをしたのはそうパパさんです。



夜になると気温が下がります。
15℃くらいでしたかね。



この日は23時頃就寝。















翌朝、6時半頃に起床しました。
顔を洗って、さっそく朝のコーヒータイムです。


目覚めた時のテント内の室温は14℃くらいでしたが、7時頃の外の気温は10℃前後でした。

この後、もう少し下がりました。



朝食の準備を始めます。

今朝は、縁結びにご利益があると若い女性に大人気の箱根・九頭竜神社に便乗してプリンスホテルが作った箱根縁結びカレーです。



もちろん、これは我々のために買ったワケではありません。
友人の未婚女性に良き縁がありますようにと、昨年暮れに箱根に行った際にお土産として購入したのですが、ついぞ渡す機会の無いまま賞味期限が迫ってきました。

年頃の女性に賞味期限が近付いた縁結びカレーを渡そうものなら、我々の熱いエールと真逆のメッセージが伝わってしまう恐れがあります。
大切な友人を失いたくないので、断腸の思いで自家消費することにしました。



こちらのカレーを湯煎して、カレーうどんにして食べました。


うん、美味しかったです♪



朝食の後は、のんびり撤収します。
この日も天気が良く、太陽が昇ると気温がぐんぐん上がります。
41号は汗をかきながら片づけました。

気象神社のお守り、恐るべし。



あらかた片付いたところで写真を撮り、チェックアウトリミットの12時ジャストにキャンプ場を後にしました。






今回初めてこちらのキャンプ場にお邪魔しましたが、なかなかいい感じのところでした。
個人的には、もう少しトイレの環境改善を望みたいところですが。


我々が利用した第1キャンプ場は、ガラガラでもパンパンでもなく、程よいお客さんの入り具合でした。
帰り際に少し管理人さんとお話しさせていただいたところ、この週末は混んでいる方だそうです。
空いている時期ならサイトの事前指定も可能だそうです。

今シーズンは水道が出るまで営業とのことで、12月の第2週まで開けられるかどうか、とおっしゃっていました。
他にもいいサイトがありそうだったので、来シーズンの空いている時期にまた来てみたいと思いました。



さて、今週末はキャンプをお休みし、ちょっとした山登りに行ってきます。
そして、キャンプへのモチベーションを溜め込んだところで、パロインに臨みたいと思います！