【まだ平成時代の話】2019/3/30(土)_夫婦だらけキャンプin青根キャンプ場

物欲夫婦

2021年08月13日 18:08




いきなり季節外れ感たっぷりの写真ですみません。
「いつの話だ?」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
はい、ご想像の通り初春の話です。


ついでに言えば、まだ平成と呼ばれていた2年と4ヶ月前の春の話です。

昨今のキャンプブームを受けて、キャンプを取り巻く環境はどんどん変わっています。
そんな中、約2年半前の話など皆さんの役に立たないでしょう。
しかも真夏に初春の話を読んだところで気候や気温の参考にもなりません。

リアルタイムに追いつくために、いっそ無かったことにしようかとも思わないでもありませんでした。

しかしこの時のキャンプの記事を楽しみにしてくれている方が全国に約10万と2名いる以上、書かないワケにはいきません。

というわけで、2019年3月に青根キャンプ場で行なった夫婦だらけキャンプでの出来事を綴りたいと思います。




夫婦だらけキャンプとは、読んで字のごとく夫婦のみでキャンプをする企画です。

物欲41号は時々おとこだらけキャンプやオーシャンズなど、オッサンたちだけで集まってキャンプをすることがあります。
また仲間と一緒にキャンプをすると、お子さんたちが一緒にいることが多いです。

もちろん、そのいずれも楽しいのですが、たまには奥様方も一緒に、かつ大人だけで余裕のあるキャンプをしましょう、ということになりました。
(オッサンだけだと、余裕のある大人感とは程遠い中学生レベルの会話になります)


さて会場となる青根キャンプ場は事前予約不可(バンガローは除く)で、当日の到着順に受付をして利用するシステムです。
当時すでにキャンプシーンが盛り上がっていたので、混雑することは容易に想像できました。
そこで8時受付開始のところ7時過ぎに現地に到着したところ、すでに10台弱のクルマが受付待ちの列に待機しています。
そしてその後もどんどん列は伸びていきます。
恐るべしキャンプブーム…今はもっと熱いんでしょうね。

キャンプ場運営者様の臨機応変な対応により、8時より少し早く受付を開始してくださいました。
ありがとうございました。


受付を済ませて場内を奥に進んでいきます。
学校が春休みということもあり、前日から入っていたと思われるお客さんがチラホラいらっしゃいます。
普段なら「どこに張ろうかな」と場所を探しながら進むところですが、我々が目指す場所は決まっています。



よこちゃん(@alfa_camp45さん)とジョーギちゃん(@joggys_entertainmentさん)、すなわちよこちゃんご夫婦も前日から入っているので、一直線にそこを目指します。

「おはようございます!よろしくお願いします」とご挨拶をし、さっそく設営を開始します。

よこちゃんちはいつもアメリカンな感じなので、今日は我が家もそれに乗っかって久しぶりにMSRのツインブラザーズとジングを張ります。




アメリカエリアの完成。



設営が済んだら、当然モービーです。


この日はヱビスプレミアムエールだったようです。


しかも普段は飲まない500ml。
恐らくなんとなく珍しかったから試しに買ってみたものと思われます。

ちなみに缶に記載されている「濃密な香り、コク、その余韻」というフレーズ。

2021年8月現在のデザインでは
「余韻まで広がる、香りとコク。」
となっており、趣旨は同じですがより消費者に伝わりやすくするため、若干シンプルな表現に見直したものと推測されます。


せっかくビールに触れたからにはこれくらいの情報を提供しないと気が済まないのがブロガー魂。

そして、こんなことをやっているから記事がどんどん長くなっていくのです。
ヱビスプレミアムエールとは真逆の方向性でこれからもやっていきます。


この日は曇り。太陽が出ていないと肌寒いので、よこちゃんちが張ってくれたパビリオンにお邪魔します。


我々の中では「ブチョーノサラミ」と呼んでいる美味しいおつまみをよこちゃんが持ってきてくれました。

さらに、ジョーギちゃんがコンビーフとキャベツのサラダを作ってくれました。


ジョーギちゃんはこういうおつまみをささっと出してくれます。
いつもありがとうございますm(__)m


気分がよくなってきたところ、軽くポロロンと爪弾きます。


この時から既にあのプロジェクトに向けての動きが始まっていたのかもしれません。


いつも以上に余裕のある大人感を出すべく、ワインなんぞを嗜みます。



2018年11月のここ青根でのキャンプでキノシタさんが持ってきてくれて、仲間内でバズった「1,000円のワインが5,000円になる」ワインエアレーター。



「いやいや、そんなことあるかい」と思われるかもしれません。
ところが本当なんです!
5倍かどうかは分かりません、むしろそれ以上かもしれませんが、ホントにまろやかで美味しくなるのです!


注ぐ際に程よく空気に触れさせるところがポイントなんでしょうね。




と、ワインを注いだ11:50頃。
今回のもう1組の参加者daiさん(@dai228mssさん)&miaさん(@m685dssさん)ご夫婦が到着されたので、午前中のうちに乾杯します。


モーワイです、初めて言いましたけど。



お昼になることもあり、ジョーギちゃんがアボカドと生ハムのおつまみを作ってくれました。



我が家はムール貝のガーリックバターソース。


余裕のある大人感がとめどなく溢れてきます。




ただ、この日のdaiさんちのお昼ごはんのようなメニューの方が本当は落ち着くことは隠しきれません。











程よくお酒を飲み、お腹も満たされたら、余裕のある大人はリラックスして過ごします。




そうこうしていたら日差しが出てきたので、外に移動します。



お花見も今回の楽しみの1つだったのですが、2019年は若干開花が遅れて、この日は3分咲きといったところですね。



ワインとともに「おとなのチーズ」をいただきます。


これはmiaさんが持ってきてくださったのですが、味がしっかりしていてとても美味しく、我が家でもこのあと何度も買うほど気に入りました♪




今度は日本酒を楽しみます。


この「よこやま」というお酒。リアルタイムの先週、すなわち2021年8月のキャンプでご一緒した方が飲ませてくださいました。

その時「へぇ~、こういうお酒があるんですね、美味しいですね!」と言っていましたが、この記事を書くために写真を整理したところ、実はこの時に飲んでいたことが判明しました。
もちろん、忖度したリアクションをとったのではなく、本気で覚えていませんでした。

人間の記憶力なんてこんなものです。



楽しい会話に花を咲かせていたところ、
ペチンッ!ペチンッ!

と、キャンプ場ではあまり聞かない音が聞こえてきました。

音のする方向を見てみると、相対的に我々より若い男性2人組がテントを張っている様子が見えました。
そして、ジュラルミンペグを薄っすい木の板で叩いていたのです。

クルマもレンタカーだし、少なくともキャンプ慣れしているようには見えませんでした。
青根のサイトは、表面は草もしくは土ですが、その下の地面は結構固いので、ポイント次第ではペグを打つのに苦労します。

このままでは、彼らは延々とペグを叩くことになり「もォやだ!」とキャンプを嫌いにならないとも限りません。

そこそこ長いことキャンプをやっている者として、キャンプを楽しむためのサポートも大切な役目です。

「ちょっと行ってきます」

物欲41号はスノーピークのペグハンマーをもって彼らのもとに向かいました。
「よかったらコレを使ってください。ゆっくり使っていただいて結構です。あの辺にいますので使い終わったら持ってきてください」
と伝え、彼らにハンマーを渡したところ、彼らはとても感謝してくれました。



うんうん、打ててる打ててる。



清々しい気持ちでちょっと高級なポッキーを食べます。




少し日が傾いてきて涼しくなってきたので、再びよこちゃんちのパビリオンにお邪魔します。

そして喫茶物欲青根支店を開店します。


タカヒロ雫のフタに映ったMSRのロゴがいとをかし。






そんなこんなで優雅に過ごしていたところ、若者2人組が大変恐縮しながらハンマーを返しに来てくれました。
くるしゅうない、余裕のある大人として当然のことをしたにすぎぬ。

ただ、恐縮の仕方が尋常ではありません。
恐縮というより、謝罪に来たような雰囲気です。

その理由が分かりました。

お貸ししたハンマーが





こういう状態になっていたのです。




彼らも相当焦ったものと思われます(笑)

「本当に申し訳ありません!
調べたら、ここから片道2時間くらいのところにあるお店で同じものが売っているようなので、今から買いに行ってきます!」
と、本当に申し訳なさそうにお詫びしてくれました。

その言葉で、彼らが誠意をもって対応しようとしてくれていることがよく分かりました。
借りたハンマーがただのトンカチではなく、どういうものなのかをちゃんと調べてくれたということですからね。

そもそも「貸してください」と頼まれたのではなく、こちらがお節介で「使ってください」と申し出たこと、なので怒りとか残念ということは一切ないことを伝え、そのままお返ししてもらいました。

これは余裕のある大人を演じるための強がりではなく本心であり、完全に納得した上での判断です。
彼らにとって貴重な経験の一つになればそれでいいのです(^^)

我々にとってもネタの1つになったのでオイシイ出来事でした(笑)
今でも笑い話としてよく話しますから。

なお、お返しいただいたハンマーの重い部分は、飯盒でお米を炊く時の重しとして今でも有効に活用しています。
2年半前から既にSDG’sを意識した行動をとっていた物欲夫婦をどうぞよろしく。



ハンマーの件が一段落したところで、芋焼酎のお湯割りを飲んでほっこりします。




そうこうしていたら日が暮れてきたので夕食の支度に取り掛かります。

daiさんちは焼き上手さんで作るペッパーランチ風の美味しいやつ。


そしてmiaさんがおとこだらけキャンプの時などにdaiさんに持たせてくれる鶏ささみの美味しいやつ。



こんにゃくの美味しいやつはよこちゃんちだったかな?



我が家はほうれん草とひき肉のココナッツミルク仕立てのカレー。




食事の後は、ジョーギちゃんのリサイタルの始まりです。


今や歌って踊れる女優としてご活躍されています。
確かこの時のセットリストは「天城越え」「津軽海峡冬景色」あたりだったと記憶しています。

テントの中でも歌い続けるプロフェッショナルスピリット。




ジョーギちゃんの体がテントに収まるとともに、静かにステージは終わりました。


我々もお開きにし、自分たちのテントに戻ります。


するとどこからともなく…というかすぐお隣にいる男性ソロキャンパーさんのサイトから

朝日が昇る 私は旅する
新しい日に 自由を吸い込んだら
あたたかい火を 囲んで座ろう
たわいもないこと 話しながら


そう、アニメ:ゆるキャン△のエンディングテーマ「ふゆびより」が聴こえてきます。


しかもエンドレスかつまぁまぁな音量でループされています。
よっぽどお気に入りなんですね。

その夜、我々は佐々木恵梨さんの歌声をし~ばらく聴きながら眠ることになりました。












翌朝。



いつもよりずいぶん早い時間に目が覚めました。
テント内の気温は10℃。
初春の道志エリアの話ですので、お忘れなきよう。

結露していて、ツインブラザーズの中に張ったエアライズ2のインナーがぴったりくっついています。



今朝の桜はこんな感じ。


繰り返しますが、初春の道志エリアの話です。



さぁ、皆さんに張り切ってコーヒーを淹れて差し上げましょう。


この豆は、懇意にしている豆屋さんの「夜桜ブレンド」というオリジナル。
香りが良くて美味しいので、毎年春先に販売されるのを楽しみにしています♪







しばらくジングの下でまったり過ごします。



少し日差しが出てきたので、外に出て、常設の長いベンチをテーブルにしてみんなで朝食を摂ります。








ここ青根キャンプ場は10時チェックアウト。
これはなかなか高いハードルです。

チェックアウト日の朝はあまり時間がないので、早起きをして少しでもゆっくりと過ごしたいところですね。
また、特に気温が低い時期は結露するので、テントを乾かすのに苦労します。






ところで、賢明な読者の方は、2日目の写真のどこにもジョーギちゃんが映っていないことにお気付きかもしれません。

ジョーギちゃんは、昨晩のステージで燃え尽き、完全に灰になっています。


これは演出としてポーズを要求したのではなく、ガチでこういう状態です。


この後、よこちゃんによって荷物の1つとしてクルマに積載され、帰宅の途につきました(笑)





ということで、余裕のある大人のキャンプを楽しむことができました。

ご一緒していただいたdaiさん&miaさんご夫婦、よこちゃん&ジョーギちゃんご夫婦、ありがとうございました。
2020年は計画していたものの、コロナ禍の影響で中止になってしまいましたね…。
2021年は計画すらできませんでしたが、落ち着いたらまたのんびりまったりと、大人のキャンプをしましょう!





~おまけの話~
まだ数回、平成時代の話が続きます…。


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