「SALVAGE」と聞いて、皆さんが思い出すのはこちらでしょうか?
分かりにくいかもしれませんが、エヴァンゲリオン初号機に取り込まれた碇シンジくんを救出するためのサルヴェージ計画ですね。
でも本題はそれではありません。
2014年2月19日、物欲41号が敬愛するバンド:バービーボーイズのデビューから解散までのビデオクリップを集めたDVD
「SALVAGE 1984-1992 BARBEE BOYS MUSIC CLIPS」
が発売されました。
デビュー曲であり、メンバー曰く「これでどどーんと売れると思った」割にはオリコン最高位88位と鳴かず飛ばずだった「暗闇でDANCE」をはじめ、指がメインの映像にも関わらず放送禁止になった「でも!?しょうがない」、小ヒット曲が肩を寄せ合って生きているバービーの曲の中で唯一の大ヒット曲「目を閉じておいでよ」のスペシャルなPVなど、解散から22年の時を経て、珠玉の名曲たちが映像ともにここに蘇りました!
今年はバービーのデビューから30周年。
何か素敵な出来事があるのではないかと密かに期待しております。
なお、このDVDのリリース情報を不覚にもキャッチできていなかった物欲41号は、
yav4さんのブログでリリースを知ったことを付け加えておきます。
yav4さん、貴重な情報をありがとうございましたm(__)m
もちろんこれも前置きであって、本題ではありません。
少し前の話になりますが、2月8日土曜日…関東地方は大雪でしたね。
※ニュースサイトより画像を拝借
その影響で予定していたキャンプが中止になりました。
でもそれは仕方のないことです。
安全第一ですからね。
そんなこんなで予定が無くなった我が家。
しかも外はけっこうな雪で、家を出るのもままなりません。
そんな日はリビングでうたた寝しながらTVを観るか、ネットを徘徊するしかやることがないワケで…。
必然的にブツヨクリサーチがフル稼働したワケで…。
時間を持て余すと、人間は意外な行動をとるものですね。
今まであまり興味のなかったヴィンテージランタンを購入してしまいました。
これはコールマンの275というガソリンランタンです。
1970年代後半に生産されたシリーズです。
チョコレート色という、現行品にはない可愛らしいカラーリングに惹かれて、勢いで買ってしまいました。
けっこう錆も出ているし塗装も剥げているので、現行のガソリンランタンを新品で買うよりお安いです。
現在所有しているヴェイパラックスさえ自分でメンテナンスせず、他人様にお願いしてしまう物欲41号が何故ヴィンテージランタンに手を出してしまったのでしょう?
魔がさしたとしか考えられません(--)
でも買ってしまった以上、責任を持ってSALVAGEして、ちゃんと使えるようにしなければなりません。
したがって、購入後の数日間は暇さえあればネットでヴィンテージランタンのメンテナンス方法を調べまくりました。
2/10、商品が届きました♪
さっそく現状の確認です。
う~ん、やっぱり所々錆びているし、煤もついていますね。
ただ、思ったよりもコンディションは悪くありません。
祝日の11日にホームセンターやWILD-1でメンテに必要な工具やパーツを購入しました。
物欲夫婦史上初のランタンメンテナンスに懸ける意気込みは相当のものです。
まずはそれぞれのパーツをバラしていきます。
でも何ヶ所かのボルトが固くてなかなか回らなかったので、KURE556を吹き付けて外しました。
分解したパーツがこちら。
ジェネレーターをまじまじと見たのは初めてでした。
情報収集をする中で皆さん口を揃えて
「ニードルには絶対に触るな」
とおっしゃっていたので、従順な素人は絶対に触りません。
ガスケットシールも用意していたのですが、自身のスキルに不安があるのでバルブシステムは外さず、そのまま使ってみることにしました。
本体の錆を落とすワケですが、ここで使用するのが錆取り界の絶対王者:吉田沙保理こと「花咲かG タンククリーナー」です。
我が家では「爺さん」と呼んでいます。
これは本来、バイクの燃料タンクの中の錆を落とすためのクリーナーですが、ランタンのタンクや周りの部品の錆落としにも有効らしく、その筋の方々が多くお使いで、非常に評判がいい製品のようです。
ご家庭でも有名なサンポールなど酸性の洗剤は確かに錆を落とすのに有効ですが、ちゃんと防腐剤を塗らないとみるみるうちに新たな錆が浮いてくるらしいです。
しかも、強酸性ゆえに取り扱いにも注意が必要です。
しかし爺さんを使う際はそんな心配は無用で、中性洗剤と同じ要領で扱えます。
名前からも連想できる通り、柔和なヤツです。
錆が浮いている金属パーツを20倍に希釈した爺さんに浸けこみます。
水よりも50~60℃のぬるま湯を使うとさらに効果があるそうです。
経験のない素人は言われた通り従順に従います。
これは遅効性のクリーナーなので、半日から2~3日そのまま放置します。
名前からも連想できる通り、マイペースなヤツのようです。
時々、錆の部分を古い歯ブラシでこすってあげるといいということなので、時々こすります。
こすると錆がみるみる落ちるので、反比例的にテンションが上がります。
燃料タンクの方は、中を覗いたところ茶色い防錆塗料がしっかり残っていて錆びていないようだったので、今回は中性洗剤でシェイクしただけに留めました。
出てきた水はけっこうキレイだったので、とりあえず今回は手を着けず。
ただ、触るたびにタンクの外側の塗装が剥げていくので困りました(--;)
爺さんに浸けている間に、他の金属パーツをピカールで磨きます。
キャンプを通じて常に精神を磨いている我々ですが、我が家のキャンプ史において「鉄(もしくは木)を磨く」という出来事が記録されたことはありませんでした。
でも今回は全力で地道に磨きます。
我々の心と同じくらい一点の曇りもなくなるまで磨き上げます。
約2日間ほど爺さんに浸けこんだ金属部品を取り出します。
おおっ!
ピッカピカじゃないですか!
爺さん、いい仕事をします☆
これでクリーニングは完了。
これからいよいよ組み上げていきます。
分解した逆の順番で組み上げればいい話なのですが、それすら自信のない物欲41号。
ジェネレーターの交換すらしたことのない物欲41号。
焦らず驕らず謙虚な気持ちで慎重に組み上げていきます。
Before
After
とりあえず形にはなりました。
(これから動作確認をするので、ホヤは付けていません)
並べてみると、ピッカピカになったことがお分かりいただけると思います☆
ポンプカップも交換しようと思ったのですが、リュブリカントを差し、タンクが空の状態で試しにポンピングしてみたところ、ちゃんと圧が掛かったので、今回は交換しませんでした。
空の状態でバルブを開けたら、バーナースクリーンからシューという音が聞こえてきます。
バルブの開け閉めに応じて、音が聞こえたり止まったりするので、バルブも正常に作動している…と信じたいです。
いよいよ燃料を入れて本格的な点火確認を行なうところですが、その翌週も大雪の影響でキャンプに行けず、不貞腐れてテレビを観るのと昼寝をするのに忙しかったため、点火作業をする時間がありませんでした。
さらにその翌週はキャンプに行っていたため、ようやく今週末に点火確認が出来ました。
場所は15号の実家です。
まずは燃料であるホワイトガソリンを注入。
続いてポンピングを行ないます。
うん、圧が掛かっている感触があります。
今のところ燃料の漏れは確認できません。
いよいよ点火作業に入ります。
まずはマントルを空焼きします。
次に、このツマミを左いっぱいに回します。
シューッという音とともにガスが噴出されてきます。
ここで一旦、バルブをOFFにします。
そして、意を決してガッチャマンで点火!
初めは生ガスが残っているので軽く炎が上がりますが、収まってきたら様子を見ながらバルブを少しずつ開けます。
ツーマントルだけあって思っていた以上に明るいですが、明るすぎるということはありません。
我々の性格同様、目いっぱい明るいよりは少し暗い方が落ち着くのです。
このあと30分ほど点けっぱなしにしました。
始めは少々不安定だったのですが、何度かニードルを上げ下げしたりしていたら次第に安定してきました(^^)v
初めてヴィンテージランタンを扱ってみましたが、ランタンの構造はけっこうシンプルで、物欲41号のような素人でも手順を確認して作業をすればサルヴェージできることが判りました。
我々はコレクターではないので、そういう観点でヴィンテージモノを収集することはありません。
実戦でガンガン使うことが前提です。
でも、今では見られないようなデザインのモノには惹かれますね(^^)
これから新たな世界に手を出してしまいそうな気がしないでもありません。
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